聖ニコラウスからの贈り物

2008年11月17日(月) 01:05

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, オランダ暮らし, モノ+コトの話

“シンタクラース(Sinterklaas)”が町にやってくる季節となりました。

 

[1] 聖ニコラウスご到着 [2] 大人も子供も大歓迎 [3] 従者ピート

“シンタクラース(Sinterklaas)”というのは、英語の“聖ニコラウス(Saint Nicholas)”にあたるオランダ語。日本語でも馴染みの深い“サンタクロース”は、この“シンタクラース”に由来するのだとか…。オランダでは、聖ニコラウスの日(12月6日)にクリスマスプレゼントを交換するらしいです。

クリスマスイヴにサンタさんがそりに乗ってやってきて、良い子のところにプレゼントを置いていってくれる、という日本の当たり前はオランダではちょこっと違います。

聖ニコラウスの日である12月6日に、聖ニコラウスが黒ピート(Zwarte Piet/写真[3])という従者に従われて、スペインからボートでやってきます。ボートには良い子たちへのプレゼントがたっぷり。ただし、悪い子にはプレゼントがあたらないどころか、従者ピートの持っている袋に入れられて、連れ去られてしまうという怖〜い展開が用意されています。そんな話を聞かされたら、良い子になるしかありませんね、子供としては(笑)。

で、本来は12月6日にやってくるはずの聖ニコラウスですが、一日でオランダの町すべてを回ることはできないので、ちょっと早めにやって来たり、少し遅れて来たりするらしいです(開催側の都合ですよ、言うまでもなく…)。そして、今年、アイントホーフェンへやってくるのは11月15日らしい、という情報を入手した我々は、船着き場へ急行しました。トラックの荷台というなかなかの好位置を確保して、寒空の下で待つこと30分。やってきました、大きなボートに乗った聖ニコラウスが!(写真[1]) すごい、子供も大人も大興奮です。観光客(私たち)もつられて大興奮(笑)。沿道(沿運河)の子供たちに歓迎されながら舞台にあがった聖ニコラウスに対して、市長さんから歓迎のご挨拶があったり、つづいて聖ニコラウスからありがたい訓辞があったり(ともにオランダ語だったので、内容までは不明)、それはもうすんごい盛り上がりでした(写真[2])。


聖ニコラウスがわざわざスペインから届けてくれた私たちへの贈り物は、風邪だったみたいで、翌日から二人して軽く寝込んでいます。今日も、気合い入れて日記書いている場合ではない状態なのですが、熱気冷めやらぬ内に…と思いまして(笑)。