ムーミン谷?!

2008年10月28日(火) 23:37

ヨーロッパ所々方々, フィンランド

フィンランド滞在中に、ヘルシンキから電車で2時間ほどのところにあるタンペレという町へ行きました。町を囲む二つの大きな湖を一本の大きな川が結んでいて、その水位差が20メートル近くあるらしいです。その水位差を利用した水力発電のおかげで工業が盛んになり、首都ヘルシンキに続くフィンランド第二の都市として国を力強く支えている、とか。 (とは思えないほどこぢんまりとして、ひとけのまばらな町でしたけども..)

 

[1] ムーミン博物館の紹介冊子 [2] ムーミンショップの紹介 [3] 冊子から転載。ムーミン谷?!

で、なぜそこへ高い電車代金を払って行ってみたかというと、“ムーミン谷がある”とガイド本に書いてあったからです。ムーミン谷の雰囲気を楽しみながら、ムーミンの原画や、原作を元に再現された5階建てのムーミン屋敷(模型)を見られる、と。付属のムーミンショップも大人気、だとか…。

確かに原画はどれも素晴らしかったです。物語の様子を再現した模型もなかなかの出来でした。しかし、“ムーミン谷の雰囲気”って、この薄暗い照明と、学芸会の大道具かと見紛うほど大ざっぱな作りのボートとか、立木とかで醸し出してるつもり?と激しくツッコミたくなる感じ。入館するときにもらった冊子(写真[1])の中に、そんなムーミン谷の様子を伝えられる写真があったので、転載(写真[3])。

見なきゃよかったと思いませんでしたか? やっぱり、アニメとかイラストとかの世界は、下手に3Dにしたり、実写にしたりしないで欲しいなぁ〜、とか思ったりしました、私は。

ちなみに、ムーミンショップは輪をかけて残念度が高かったです。キティちゃんグッズとかがなぜか一緒に販売されてて、余計にガッカリした。原画を2000点も寄贈したというトーベ・ヤンソンは、本当にこれで納得しているのだろうか?と余計な心配をしてみたり。 いつか行きたいと思っていた人がいたら、夢を壊してしまったかもしれません。ごめんなさい。原画は本当に素晴らしかったから、行ってみる価値はあると思います。ただ、それ以外のところには大きく期待しない方がイイです。