信号でダメなら遮断機
2008年10月27日(月) 23:37
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, オランダ暮らし, モノ+コトの話アイントホーフェンの町のど真ん中は、現在大工事中です。
完成予定は2009年の夏だったか、秋だったか、とにかくすんごい先の話で、完成前に町を後にする私たちにとっては正直ど〜でもいい工事。通るときに迂回しなければならないから、単純に迷惑しています。そんなわけで、何ができるのかさえもはっきり分かりません(興味なさ過ぎだ>自分)。
でも、本当に町のど真ん中で、人通りの多いところだから、工事が休みの日もシャットアウトして歩行者を迂回させることを不憫に思ったのでしょうか、工事現場のこれまた真ん中辺りには少し歩行者通路が残してあって、信号機まで備え付けられています(写真[1])。工事車両が行き来するときには歩行者用の信号が“赤”になります。町の人々のことを考えたなかなかの配慮ではありませんか。
ところが、いきなり町に現れた信号機。基本的には車が行き来することがないので信号の存在はもちろん、信号が“赤”に変わったことなんて、歩行者が気づくはずがありません。せっかく信号機まで設置しましたが、これでは機能しない。歩行者の歩みを止めるために、係員が常駐する羽目になっていました。
そこで踏切ですよ(笑)。ある日、近くを通りかかったら、いきなり“カ〜ン、カ〜ン、カ〜ン、カ〜ン、カ〜ン”と音が聞こえてきて、なんだ?と思ってみたら、遮断機がおりてきてて、歩行者がビックリして立ち止まっているではありませんか! ちなみに、一応信号も赤になってました。これなら、工事車両が行き来するたびに係員が歩行者整理をしなくて済みますね。いや〜、ここまでやるか?って感じではありますが、信号など気にもとめていなかった歩行者が、遮断機には反応しているので作戦は成功です。
さらにところがですが、しばらく様子を見ていると、遮断機がおりきる前に人々がしっかり立ち止まってくれるため、工事車両は遮断機がおりきるのを待つことなく動き始めることができてしまって(写真[2]/工事車両は写真の左側から右側へ、後ろ向きに移動しています)、遮断機がしっかりおりた頃には、ほとんど歩行者通路を渡りきっています。すると今度は歩行者が無意味に遮断機があがるのを待ったり、中にはくぐってしまう悪い人とかも出てきたりしてよろしくありません。工事の効率と歩行者の安全と、今のところは両方確保できているようなので問題ないのでしょうが、もうちょっとなんとか調節できないものでしょうかね?