ケルンの信号機

2008年09月30日(火) 22:57

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, ドイツ, モノ+コトの話

ケルンで見かけた歩行者用の信号機ですが、見て分かるとおり、赤2つと青1つが縦に並んでいます。

 

[1] 歩行者用信号機(赤) [2] 歩行者用信号機(青)

赤だけどうして2つなの?

旦那といろいろ議論しましたが結論は出ず、「ドイツ人に聞いてみよう」ってことになりました。 オランダの大学でなぜかドイツ人に囲まれて勉学に励んでいる旦那が、お昼休みに尋ねてみたところ、「理由なんて考えたことない」という返事で腰砕け。しかし、理由を聞かれて考えてしまったがために、気になってしまったみたいで調べてくれたそうです。

で、理由は2つあるのだとか。

一つ目。電球が切れたときのための予備。ケルンはルール地方にあって、工業の発達が早かった地域です。ルール工業地帯って中学校で習った記憶ありますよね? その昔は電球の精度が低く、切れてしまうことも多かったのかもしれません。赤が切れると結構危ないってことで、赤信号のみ2つ並べてリスクを減らすということになったようです。

二つ目。色弱の方々のための措置。赤と緑を判別しにくい人々が、色ではなく数で識別できるように、と考えたようです。赤か青か、ではなく、点灯しているのが2つか1つか、って感じで識別できるようにってことですね。