チェックイン/アウト時間に柔軟性を
2024年01月18日(木) 17:09
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 京都, 泊まるコトコロ- POSSIBILITY OF FLEXIBLE CHECK-IN and -OUT TIME
- Though you have to wait to check-in until 5pm, you can stay until 2pm on the next day to check-out, which sounds convenient, doesn't it? You don't need to hustle in the morning. Especially in Kyoto, travellers want to visit temples or shrines which normally open from early morning. You can plan a tour around them, eat lunch, then go back to the hotel to check out. It was convenient for me too, because I had another hotel booked in Osaka to check-in at 3pm. After checking-out the hotel in Kyoto at 2pm, I travelled to Osaka with no hustle and arrived at the hotel to check-in at 3pm, just on time. Flexible check-in and -out time could be a strong differentiation among hotels, I guess.
京都のお宿を探していたときに「チェックイン時間は17時」というホテルを見つけて、「遅いわっ!」と思ったのもつかの間、その代わりと言ってはなんですが「チェックアウト時間は14時」となっていて「すごく良い!」と評価が一転した話。
チェックイン15時、チェックアウト11時といった「一般的な」ホテルとあまりにも違うのでちょっと心配でしたが、セルフチェックイン機でチェックインしたら、たしかに「チェックアウトは14時」と教えてくれて ↓ 安心しました。
ホテルとしては、「午前中もしっかり観光して、ランチを食べてから帰り支度をして14時にゆっくりチェックアウトしてから帰路につく」という使い方を想定しているのだと思いますが、個人的には「14時にチェックアウトした後、大阪へのんびり移動すれば、次のホテルのチェックイン(15時)に見事にちょうど良い!」ってところに感動すら覚えました(翌々日に大阪での仕事を控えていたのです)。ホテルを移動する場合、1軒目のチェックアウトから、2軒目のチェックインまで、どこでどう時間を潰すかを考えるの結構大変だったりします。重たい荷物を引きずっていますしね。そんな悩みをあっさりと解消してくれる斬新なチェックアウト時間でした。
すべてのホテルが右へ倣ってチェックイン時間を夕方遅めに設定するようになると意味をなさなくなるので困るのですが、でも、チェックインやチェックアウトの時間をもっと柔軟に考えてよい!という発想はおもしろいし、検討する価値があると思う。ここのホテルも、チェックインの17時には長蛇の列ができていて、待たされてイラついているお客さんがたしかにいました。チェックイン時間が一律だと、どうしても混雑して待つことになり、満足度がいきなり急降下するので、旅の予定に合わせて柔軟にチェックイン時間を選べたり、それに合わせてチェックアウト時間も後ろにずらしたりできるようになると、ホテル側も客側もともにうれしいのではないかと。ただでさえお掃除担当スタッフの確保が大変な昨今、そんな柔軟性を持たせられない……と言うのがホテル側の見解かもしれませんが、そういう柔軟性を可能にするDXこそがホテル業界に求められてるのではないかと。デジタルチェックインできるようにすることだけがDXじゃないぞと。
ということで、口うるさいおばさん登場してきたので終わり。ちなみに、14時まで滞在させてくれる京都のホテルは、「sequence KYOTO GOJO」でしたとさ。東京にもあるみたい。