クリッパンの聖ペトロ教会
2021年01月28日(木) 18:32
ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン- SANKT PETRI CHURCH IN KLIPPAN
- Whenever we go to Klippan, our destination has been the shop of Klippan's, and never thought of strolling the town. For the first time, we dropped by Sankt Petri Church, which was designed by Sigurd Lewerentz, a Swedish iconic architect. The entrance is intentionally hidden, telling the gate to the kingdom of God could be hard to find. The never ending drip to the Christening font reminds people of God's never ceasing Grace. The Bowls of Grace in the backyard could be beautiful when the turned up bowl was filled with water.
日本でもお馴染みのブランケット屋 Klippan は、Klippan(クリッパン)という町にあります。工場隣接の店舗でセール品をどっさり売っているのでたまに覗きに行くのですが、このたび初めて、町の名所にも寄ってみました笑。
Sankt Petri Kyrka(聖ペトロ教会)です。スウェーデンの教会にしては珍しい尖塔を持たない平屋スタイル。スウェーデンが誇る建築家 Sigurd Lewerentz(シーグルド・レヴェンツ)による設計です。あの美しき森の墓地(Skogskyrkogården)を手掛けた建築家でもあります。
まず、入り口が果てしなくわかりにくいのだけれど、意図したものらしいです。神の国へ通じる門が見つけやすくあってはならない、と。ドアについているシンボルは4つの福音書に導かれて前へ、上へと進む道を表しているのだとか。
中へ入ると、巨大な貝殻を使った洗礼台が迎えてくれます。30秒か1分かに一回くらい「ぴちょん……」と水面に雫がはねる音が響くのがとても印象的。尽きることのない神の恩寵を表現しているそうです。
背もたれに聖書を担いでいるかのような、この教会専用の椅子が整然と並ぶ様子も美しい。
裏庭には2つのボウルがあります。奥に写っている1つ目はただの窪地にしか見えないかもしれませんが、手前にある傾いたボウルと対をなしています。神の恩寵を受け止め、いただいた恩寵を隣人へと惜しみなく渡しましょうという慈愛の精神を形にしたもの。デザインに込められている想いが深いわー。夏になると、奥のボウルに水を溜めるそうな。新緑に囲まれて、さぞ美しいことでしょう。
同じくSigurd Lewerentzが手掛けたSt. Mark’s Church(聖マルク教会)もやっぱり美しいらしいのでちょっと行ってみたいけど、Stockholm(ストックホルム)近郊だから遠いなー。隣町Malmö(マルメ)の東部にある墓地も彼の設計で、しかも彼自身、死後そこに葬られているそうなので、近々そちらへ行ってみることにします。