12月13日に自分たちで切ってきたクリスマスツリーを実はまだ飾っています笑。

日本ではクリスマスの翌日にはキレイサッパリ片付けて、急いでお正月の飾りに変えるのが通例ですが、スウェーデンでは「Tjugondedag Jul／クリスマスから20日目」にあたる1月13日に片付けるのが風習なのです。

では、気になる由来の話へ。

Canute Lavard (スウェーデン語では Knut Levard）という大昔のデンマーク王が1131年1月7日に暗殺されたのを機に内乱が起こり、なんやかんやの末にKnut氏は聖人として崇め奉れることとなり、1月7日は「Knut’s Day」と呼ばれるようになります。ちょうど「Epiphany（キリストの顕現を記念する祝日で日本語では「公現祭」と呼ばれるようです）」と日が近かったので、いつの間にやら融合されるようになりました。そして1680年、Knut’s Dayは1月13日に移され、Tjugondedag Julとして知られるようになったそうです。

というのがWikipediaのSt.Knut’s Dayのページに書いてありました。

ざっと読んだだけでは日本人にはわからないことがあると思うので、わたしの推測も混じえて解説しましょう。

まず「大昔のデンマーク王」というところですが、北欧の国々もかつては領土を巡って争っておりましたから、事件はデンマークが強かった時代に起こったということかと思います。

カレンダーによるとEpiphanyは1月6日で、スウェーデンでも祝祭日になっているのですが、この日を固定祭日としている国と移動祭日としている国があるみたいで、先のWikipediaページでもKnut’s DayとEpiphanyが融合したのは「日が近かったから」であって「日がバッチリ一致したから」とは言っていません。ということで、6日と7日のちがいはあまり考えないことにしましょう。

そして、キリスト教徒ではないわたしを含む大多数の日本人は「そもそもEpiphanyってなに？」という疑問を持つと思います。「キリストの顕現を記念する公現祭」と「キリストの生誕を祝うクリスマス」のちがいはなんやねんって。これはおそらく、後にイエス・キリストとなる男児が生まれた日がクリスマスで、その男児が洗礼者ヨハネによる洗礼を受けた日が公現祭ということです。祝いの日が多いし、位置づけもわかりにくいっていうことで、あるとき12月25日から1月6日までの12日間を「降誕節」として区切り、みんなでお祝いをしましょうってことに誰かが（たぶん教会のエライ人）が決めたようです。そして、キリスト教を信奉する多くの国々では、1月6日にクリスマスの飾り付けを片付けるようになったらしい。

最後に最大の謎。「Knut’s Dayはなぜ1月13日に移されたのか」というのを考えなければなりませんが、暗くて長い夜を明るく彩ってくれるクリスマスの飾り付けをちょっとでも長く楽しむためのこじつけ的な展開だったのではないかとわたしは推測します。実際、スウェーデンでは1月13日がクリスマスツリーやデコレーションを片付ける日とされていますしね。700SEK（約8,670円）もしたキングツリーですが、1ヶ月もリビングを明るくしてくれました。持ちの良いシルバーツリーに比べたら、たしかにもうとっくにカッサカサで葉が落ちまくっていますが、13日まで飾り続けます。いただきもののジンジャーブレッドマン（わたし達のイニシャル入り！）もまだ食べないぞー笑。