19のレクリエーションエリア

2020年11月23日(月) 19:19

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察
RECREATION AREAS FOR EVERYBODY
I have wondered why Skrylle is not a nature reserve, and finally figured out that it's organized as a recreation area for everybody to experience the countryside regardless of interests, background or experience. There are 19 recreation areas organized by the Scanian Landscape Foundation, and it's ideal for us to plan to go one of them to run during winter as the trails are well developed and reserved for all seasons. We can combine a visit to a recreation area with a visit to a small nature reserve nearby, which could help us to complete all the 49 best nature reserves in the region, and we may also try to complete all the 19 recreation areas.

勝手に“Lundの森”と呼んでいるSkrylleが自然保護区の指定になっていないのはどうしてなのかな?とずっと不思議に思っていたのですが、そこはStiftelsen Skånska Landskap(英語ではThe Scanian Landscape Foundationなので、日本語なら“スコーネ景観保護財団”という感じでしょうか)が管轄する“レクリエーションエリア”という位置づけになるようです。

スウェーデン人なら例外なく自然大好き……というわけではありません。都市の生活に慣れた若い世代は特に、自然に親しむ機会が減ってきているそうです。だから、そんなに本気じゃない人も気軽に行ける場所を作ってあげる必要がある!という決定をSkåne(スコーネ)県議会が下したのが2004年で、その流れでStiftelsen Skånska Landskapが設立されたのだそうな。現在は、県からの補助金に頼るだけでなく、林業収入などを使って県内にある19ヶ所の“レクリエーションエリア”を運営し、都市で暮らす人たちを森に呼び込むイベントを企画運営したりして、県民の健康促進を図る取り組みを推進しています。

自然保護区は、文字どおり自然のほうを保護するのが目的なので、必要最低限の整備しかされていないところがほとんどです。一方のレクリエーションエリアは、老若男女が自然の中で安全に身体を動かし、心身を鍛えたり、自然の息吹を感じながらゆったりとした時間を過ごしたりできるように環境を整えることが使命なので、トレイルはきっちり整備されていて、距離のバリエーションも豊富です。なので冬の間は、ぬかるみがすごかったり、ときには橋や道が水没しているような状況もあたり前の自然保護区よりも、レクリエーションエリアに行けば良いってことですわ。3年目にしてやっとの気づき。ついでに近隣にある小規模な自然保護区にはしごすれば、スコーネ自然保護区49選の制覇にも一歩ずつ近づけることであろう。そうすると19のレクリエーションエリア制覇も追加目標っぽくなってきちゃうけども笑。

ということで早速、Bockebodaレクリエーションエリアの落ち葉でふっかふかの森↓から、

Bockebodaレクリエーションエリアの森は落ち葉でふっかふかでした

スコーネ自然保護区49選の#36、Åraslövs mosse自然保護区へのはしごをしてみました。

こちらはÅraslövs mosse自然保護区。春、花の咲く季節はきっともっとキレイ!

後者は、グルっと回ってわずか2.5キロの小さな自然保護区なもので、わざわざ行く気が起きないなーって感じだったからマジでちょうど良いはしごでした。しかも、わざわざ行って良かった素敵な湿地。花の季節にまた行きたい!