スウェーデンの夏休み

2020年03月20日(金) 18:52

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SUMMER VACATION IN SWEDEN
For Swedes, summer vacation is more than anything. They have worked hard to win the right to have a long enough paid vacation time. The law now guarantees 5 weeks of paid holiday a year, and it seems to be used up in summer. Some says employees need to spend 2 weeks of the paid holiday during summer. My husband, "the Japanese," was not able to make it last year, but does it happen this year? Under this pandemic situation, we may need to start considering how to spend our summer holiday in Sweden (with no travel abroad) not to fall behind Swedes.

病気ごときで大切な有給休暇を使ってしまっては夏休みが減るではないかぃ!

↑ というスウェーデン人の心の声に寄り添うように整備されてきた法律について、いろいろ読んだ本にあった情報をまとめるとこんな経緯のようです。

  • 1938年にsemesterlagen(Leave Act)という法律が制定されて、労働者が健康に働き続けられるようにと2週間の有給休暇が保証された
  • 1940年に「主婦にも休暇を」ってことでhusmoderssemester(house mother vacation)とかいうのが制定された
  • その後、休暇の権利は徐々に拡大を続け、1978年には5週間の有給休暇が保証されるようになった
  • 1989年に6週間に拡大しようという提案があがったが否決された

「5週間がLagomだよ……」ってな感じで否決されたらしいです笑。「Lagom」というのは、スウェーデン語で「ちょうどよい」とか「多すぎず少なすぎず」という意味です。でも、日数だけ考えれば、平日5日間×5週間=25日なので、日本企業の有給休暇日数と実質大差ありません。ちがうのは、昨日紹介したように体調不良のときに有給休暇を消化する必要がないこと。そして、夏の間にがっつりまとめて遠慮なく有給を消化することです。 多くのスウェーデン人は、4~5週間分をまとめて休んでしまったり、2週と3週に分けて二回の夏休みを取ったりするらしいですぜー。

法律まで確認できていないのですが、「夏の間に最低2週間は連続して休まなければならない」とかいう話もあるとかないとか……。でも去年、ザ・日本人の旦那は1週間の休みを5月、7月、8月の3回に分けて取って終わりにしたので、今年こそドカンと長い夏休みを取るぞー!って気合十分だったのに、コロナの騒ぎでかなり怪しい。いや、取るだけなら余裕だけど、ずっと自宅で過ごすだけならご飯支度する回数が増えるだけで(わたしが)辛い。

とりあえず、この夏ずっとスウェーデン国内で過ごさざるを得ないという最悪の事態も想定し、スウェーデン人たちに遅れを取らずに計画を練りはじめなければならないのは間違いない。さもなくば毎日、近所の森↓へ行くばっかりになってしまう……(それだけでも十分に極上の夏休みだったりもするわけですが)。

この夏ずっとスウェーデンで過ごすことになって、さらにスウェーデン人たちに出遅れて国内旅行もままならなくなった場合にはこの森は毎日通うことになります。それでも良いけどもー。