目黒川沿いのステキ絵本や

2019年03月04日(月) 20:36

UXいろいろ, 本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 東京, マチとヒトの観察, リサーチャーの知恵袋
BEAUTIFUL PICTURE BOOK STORE ALONG MEGURO RIVER
There should be a huge crowd in front of the store when the season of cherry blossoms comes, but there was only few people walking by. I was lucky to come across the store while I was running in Tokyo. The appearance looked it would be some decades old, but it was still a fresh book store with beautiful picture books collected from all over the world. They are rather art books than picture books for kids. It would be nice to have such a book store nearby.

日本へ帰るたびに楽しみにしているのは、本屋めぐりと本のまとめ買いです。帰ることが決まるたびに「どこのホテルに泊まろうかな~」と考えて、ホテルが決まったら「界隈にどんな本屋があるかいな?」と調べて、気になったお店はGoogleさんとこの地図に“本屋”の旗を立てる。そんな準備からすでにとても楽しい。

そして先日、目黒川沿いをジョギングしていて、ノーチェックの本屋さんに遭遇しました。yack yack booksさんです。もう何十年もそこにあります的な佇まいのお店(実際にはまだオープンして1年ほどだそうです)には、遠目にもわかる美しい装幀の本たちがゆったりと並んでいました。先客の姿はなし。「“OPEN”って書いてあるから入っていいんだよね?」と思いつつ、そろりそろりとドアを開けたら、奥からイケメンご主人(そしてたぶん若い)が「どうぞ~」と声をかけてくれて、ジョギングの途中で汗だくの変なオバサン客をこころよく迎えてくれたのでホッとしました笑。

[1] 目黒川沿いに佇む本屋 [2] 世界中から集まった絵本 [3] 定期便サービスもあるよ

絵本やさんでした。子ども向けもあったけど、どちらかと言うと美しい絵本を眺めてうっとりする余裕のある大人向けの絵本たちを世界中から選りすぐって販売しているようです。ともないまして価格は全般的にお高め。スウェーデンの絵本とかもあるのかな?と探してみましたが、ありませんでした。さすがにスウェーデン語の絵本は日本人にはキツイですよね。せめて英語くらいにはなっていないと。でも、スウェーデンでちょっと絵本を物色してみよう……と思わせてくれるくらいに、世界各国の絵本たちがステキでした。

そんなステキ絵本たちの中から店主がさらに選りすぐった絵本を毎月お届けしてくれる“絵本の定期便”というサービスも行っているそうです。送料込みで月額3,000円。何が届くかわからないワクワクも込みで3,000円。楽しそう。楽しすぎて狂いそうになったいわた書店の一万円選書とかと似てますかね。でもあれは、読書カルテにもとづいてわたしという個人が好みそうなものを厳選してくれているからちょっと違う。どちらかと言うと梟書茶房のシークレットブックとか、天浪院の秘本とか、そっちに近いかな。でもそれらも、ちょっとした解説を読んで読者が自主的に購入するという構図なのでやっぱりちょっと違う。そしてちょっと調べてみたら、子ども向けの絵本の定期便はすでにたくさんあることが判明。長崎のメトロブッククラブさんなんかは大人向けのコースもあるし、一万円選書もします!って。パクリか?こっちが先か? 一万円選書をお願いして、いわた書店の体験と比べてみたい衝動に駆られているのだがどうしたものか……。

というわけで、話が完全に脱線しましたので戻します。せっかく出会ったyack yack booksさんで一冊くらい買いたいな……、川の反対側を走っていたら出会い損ねたに違いないこの本屋で絵本を買いたいな……、と思うも、ジョギング中なのであった笑。スマホは持っていたのでモバイルSuicaでなら……と聞いてみたけどそれは無理。後からの入金でもいいですよ!と笑顔でご提案いただいたけど、その本を持って走って帰らなければならないっていうのがなんともツライ。そういうわけで、その日の予定をやり繰りして夕方再訪することに決めて、で、予定どおりにまたお邪魔して『The Night Life of Trees』を購入しました。手すきの紙に手刷りの印刷、製本だって自分たちでやっちゃっているというタラブックス懇親の一冊。べつにここじゃなくても買える本かもだけど、このご縁に感謝する意味で。「開けたときの紙の香りまで楽しんでください」という店主の言葉にもうっとりしたわい笑。そして本当にすごい香りでした。

[4] タラブックスのお宝本購入 [5] 表紙に一目ぼれ [6] 姪っ子へのプレゼント

表紙が美しかった『A forest』も一緒に買いつつ、引っ越しを控えている姪っ子に『わたしのいえ』という絵本をプレゼントすることにしました。本屋に行くと財布のひもが緩みますねゆるゆるに。