ゼロエネルギーホテル

2024年03月04日(月) 14:36

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ZERO EMISSION HOTEL
It is believed to be the 1st hotel in Japan that aims to offset energy consumption to zero. The city is blessed with artesian water, and you can refill your drinking water throughout the city. The area including the hotel is to be a disaster-prevention facility, which promises enough amount of energy, water, and foods for 3 days for 800 people. The city seems to be very popular among those who want to move out of urban cities and enjoy high quality life.

四国旅のもうひとつの目的は、愛媛県西条市に生まれた日本初の「ゼロエネルギーホテル」に泊まることでした。

使う分は太陽光発電などでつくり、つくった分で足りるように省エネも推進する。相殺されて、エネルギー消費が「ゼロ」になることを目指すホテルです。

西日本最高峰の石鎚山(1,982m)を主峰とする石鎚山系に発する加茂川で涵養された地下水が西条市内のあちこちで自噴していて、それを市民が利用できるように水汲み場として整備されているところがたくさんありました。「うちぬき」と呼ぶそうです。

ホテルの中庭にも「うちぬき」を模した場所がありました。しかし飲料用ではない。

それはそうと、ホテルの設計は隈研吾さん。意外にも(と言っては失礼ですが笑)客室のつくりがとても使いやすくて感動ものでした。扉の開け閉めと干渉しない靴置き場がさりげなくデザインされていたり、スーツケースを広げるのにジャストフィットな余白があったり。

ホテルのある「いとまち」には防災拠点としての役割も期待されていて、災害時、3日間800名分の非常用電源、水、そして食を提供できるように準備が進められています。

近隣には新興住宅街が広がっていて、まだまだこれからという土地区画がたくさんありました。移住先として大人気らしいです。どうかなー、住めるかな……(高齢者予備軍はお呼びじゃないかもしれんが笑)。