チロってきました!

2023年09月29日(金) 16:15

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 奈良, マチとヒトの観察, 食べるモノコト
TYROL CANDY STORE!
This Japanese penny candy store offers a place for kids to gather and spend their time after school, and for adults to donate money and others for kids. The lunch I ate includes some donation. I donated money and my message is now on the wall. Bank transfer and subscription of donation are also available. Great setup for adults to be involved in raising children together. I'd love to come back, and eat and drink (to donate casually!).

出張で大阪まで来たついでに、奈良県生駒市にある「まほうのだがしや チロル堂」へ行ってきました。昨年のグッドデザイン賞大賞を受賞したスゴイ駄菓子屋さんです。

工事看板風の看板の向こうにリアルな工事現場があるっぽくて、遠目だと「チロル堂 営業中」のメッセージに気づきにくくわかりにくいという落とし穴にずっぽりはまってしばし迷ってしまったぞと笑。

シャレオツな暖簾をくぐって、入店。

あまり予習をせずに行ったので勝手がよくわからなかったけれど、とりあえずランチを食べたかったのでカレーを注文しました。そう、これが大阪出張で3回目のカレーです。

1,200円のカレーの一部は「チロ(寄付のこと)」になるようです。

チロル堂にやってくる子ども達(18歳まで)は、一日一回100円で「チロルガチャ」を回すことができて、

中に入っている「チロル札」を使って、100円分の駄菓子を買ったり、こどもカレーを食べたりすることができるということらしい。チロル札は最大で3枚入っているそうです。ワクワクするね。

大人は飲食をすることで「チロる(寄付すること)」以外にも、現金そのままチロって壁にメッセージを貼らせてもらったりできます。

生駒まで行けなくても振り込みやサブスクでチロるとか、本や食材を送るとか、ほかにもたくさんチロる方法がありますので、みなさんもよろしかったらどうぞ。

窓の向こうでマンションの建設工事が進んでしまっているらしく、陽が入りにくくなるのが残念ですが、とりあえず今は、窓の向こうの「はたらくおじさん」を見学して、時には窓越しにコミュニケーションが起こったりするという一時的な場がデザインされているらしい。おもしろい。

チロル堂の全国展開とかを目指しているわけではないけれど、各地の有志がひそかにチロル堂をつくるみたいな展開で、すでに金沢や広島県の福山などにも店舗ができているらしい。近くにあったら頻繁に飲みに行きたいお店です。さりげなくというか、うっかりというか、深く考えずに子ども達の成長を支えてあげられる仕組みが本当にステキです。また行こう。