2022年11月の読書記録

2022年12月06日(火) 09:43

本&映画の紹介

仕事が忙しいのです。大阪出張(のついでの京都2泊3日)がなかったら2桁無理でした。

社会の変化とテクノロジーの進化についていくために、気候変動に民主主義にマネジメントにNFTにと、勉強しなくちゃならないことが山盛りでオバサンホントにもう必死。京都の宿でいくつか箸休めの読書ができたのは良かったな。

小説を気晴らしにしたいのに、『ピストルズ』がぶっ飛んだ物語でぜんぜん気晴らしにならなかった笑。借り読みした『パリ行ったことないの』は旅先で、旅を妄想させてくれる良書でした。海外旅行したいなー(パリじゃないどこかへ)。



読んだ本の数:10
読んだページ数:2723
ナイス数:92

気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか?気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか?
確かに、「気象」を見ながら「気候」について考えていたような気がする。そもそものところで間違っていた。気候に関する来歴データは少なくて、不確かなものも多い。さらにそれらから都合の良い部分を切り取って論じる科学者やさらに歪めて報道するメディアも多い。不確かなデータから不確かな未来予測をすることに時間やお金を注ぐよりも、かんたんにできる対策を講じつつ、適応戦略や気候システムへの意図的介入なども視野に入れるべし。なにより、科学そのものを進化させることが大事。
読了日:11月02日 著者:スティーブン・E・クーニン

日本水引: 結ぶ、祈る、贈る、日本のかたち日本水引: 結ぶ、祈る、贈る、日本のかたち
「結び」の語源は「産霊(むすひ)」。結び目には新たな力が宿るそうな。めちゃくちゃ勉強になりました。水引結びを楽しむようになって1年とすこし。水引の手習い本とは一線を画す、もはや学術書レベルの本書を読めば、水引だけでなく日本文化の歴史がいろいろ見えてきます。同時にその奥深さにも打ちのめされる。丁髷(ちょんまげ)って、烏帽子の冠を立てるための芯をつくるのが狙いだったのかー!みたいな雑学も手に入りました。気持ちを新たに、水引結びがんばります。
読了日:11月05日 著者:長浦 ちえ

22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる
「一括間接代議民主主義」の呪い。なるほど。投票率が低いことや若者が政治に関心を持たないことやなかなかデジタル選挙が実現しないことが問題なのではなくて、そもそもの選挙制度&民主主義自体に問題の根っこがあるし、そこが変わらないとなにも変わらないんじゃないの?という問題提起の書。こういう人が政治家になって国を変えてくれる日はきっと来ないんだろうな。そういう願望を持つこと自体が時代遅れな民主主義だぞとツッコまれそうだけども笑。まずは選挙演説を撲滅する方法を考えたい(そこかぃ)。
読了日:11月08日 著者:成田悠輔

リーンマネジメントの教科書 あなたのチームがスタートアップのように生まれ変わるリーンマネジメントの教科書 あなたのチームがスタートアップのように生まれ変わる
「マネジメント」という立場や仕事にはあまり縁がないのですが、すっとぼけたマネジメントに苦しめられることは多いです。日本の大企業がスタートアップ企業のように軽いフットワークでプロジェクトを回していけない理由がわかりやすく説明されていました。ゴッソリ変えることを狙うのではなくリーンとウォーターフォールをうまく組み合わせていくべし!という教え。濱口秀司さん考案の「バイアスブレイク」は直接的に参考になりました。今度発想しなくちゃならなくなったときに使ってみよ。最近、濱口さんのお名前を見聞きする機会が多いなー。
読了日:11月13日 著者:細野 真悟

ピストルズ 上ピストルズ 上
シンセミアで綴られた狂った日常と並行して、きな臭い家族と魔術?呪術?よくわからん何かを受け継ぐ壊れた人たちの物語が進行中だったことを延々と聞かされる上巻。シンセミアがぶっ飛んでいたことは覚えているけど、細かいところは忘れていて、再読してからピストルズ行くべきなんじゃなかろうか?と思いつつピストルズ上巻を読み終えてしまいましたが、どうなの?このままいけるのか?立ち止まってシンセミア再読すべき?誰か教えて笑
読了日:11月18日 著者:阿部 和重

かんさい絵ことば辞典かんさい絵ことば辞典
あー、おもしろかった!めっちゃ勉強になりました。横に大阪人(義姉)がいる環境で読んだので、イントネーションとかも教われた。すでに標準語化しているものや、北海道弁と似たものもあって、へぇー度の高い読書になりました。かんさいグルメ検定は60点。「そこそこ関西好き」レベル。義姉は80点で満点ならず。悔しがってました笑。
読了日:11月20日 著者:ニシワキタダシ,コラム:早川卓馬

旅のつばくろ旅のつばくろ
京都の宿での借り読み2冊目。とある事情で敬遠していた町、16歳のときの東北一周旅行で訪れた思い出の場所、縁のあった人との出会いの場、本で読んで気になっていたあそこやその著者への思い。沢木さんが訪れた場所とそこへ導かれた意味の解釈が綴られていました。47都道府県を制覇して、これからどうやって旅先を選んでいこうかと考えていたので、ちょっと参考になりました。2周目は、想いをクリアにしたいところを選んでみると良いですね!
読了日:11月20日 著者:沢木 耕太郎

パリ行ったことないのパリ行ったことないの
エッセイと思って読み始めたが小説でした。日本の堅苦しい生活を当たり前に送りながら、パリに憧れたり、パリなんて考えたこともなかったりする女子たち。それぞれのしがらみや想いが綴られる短い物語が続いたあと、全員がプロヴァンスの田舎でなんちゃってバカンスを過ごすという素敵な展開でした。わたしはパリじゃないところへ行きたいけど笑、いつか、異国のどこかでぼんやりできる日が来たらステキだな。何もしないでボンヤリするの苦手だけど、本があればいけるかな。観光にアクセクしない旅。これからはそんな旅も増やしていこう。
読了日:11月21日 著者:山内マリコ

未来ビジネス図解 これからのNFT未来ビジネス図解 これからのNFT
メタバース勉強の合間に、NFTへ寄り道。ぼんやりとしか理解していなかったNFTについての基礎知識を授けてくださる書。図解もあってかなりわかりやすい。が、ブロックチェーンがやはりむずかしい。そこ理解しないとたぶん根本がぐらつくので、もう一回読まないとかな。でも、自らがNFTに直接触れる機会は一生こないような気がするので、とか言ってたらダメな気もするけど、うーん、とにかくむずかしくて、オバサン世間に追いついていくのに必死なのです。もっとやさしい本があったら誰か教えて。
読了日:11月27日 著者:森川 夢佑斗

ピストルズ 下ピストルズ 下
結局シンセミアへ立ち戻ることなく下巻も突っ走ってしまったが、結局謎だらけのままなんだけど笑。「愛の力」ってなに?ファンタジーなのコレ? いや、そのまさかのファンタジーなのか? その割には国家機関や国際組織が今後絡んでくるぞ!感が半端ないし、ずっと語り手だった菖蒲あおばはもちろんだけど、みんな菖蒲家と秘伝をどうしたいのよ? 父ちゃん目を覚ますんかいな?『ガダラの豚』からの流れが良かったようなそうでもないような? 改めてですが、シンセミア復習してからオーガ(ニ)ズムでしょうか? 誰か教えて笑。これで2022年のノルマ本25/26冊目を読了。あと1冊。
読了日:11月28日 著者:阿部 和重