政府もポイント言ってくる

2022年02月17日(木) 16:55

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EVEN JAPANESE GOVERNMENT OFFERS POINTS
Because many Japanese citizens hate to go through the process to receive their ID card (called "my number card"), its adoption rate is still about 40%. So, the government has decided to offer 5,000 points (= 5,000 JPY) to those who get the card. If you agree to use it as your health insurance card, 7,500 additional points will be offered. Then, why not? Based on the living experience in Sweden, having the ID card would make various administrative procedures easier and simpler once the overall system starts to work. The biggest negative aspect of the Japanese system is the random number assigned that could never be remembered, compared to the person number I had in Sweden that was super easy to remember. It's not reasonable to switch the system from now on, but I want the government to work harder to make a livable and comfortable country.

JREポイントを貯められるようにして、Suicaとの連携もようやく終えて、ほっと一息ついていたら、JREポイントアプリがなにやら「マイナポイントはSuicaで貯めよう!」と煽ってきました。こんな感じ↓。

「はて……、マイナポイントってなんですの?」と思いつつ、同時に「またポイントかよっ」とも思った笑。マイナンバーカードの取得率がなかなか上がらないので、国がポイントをばらまいて対策としてるってことですかね、おそらく。なにはともあれ、すでにマイナンバーカードを取得しているわたしとしては、マイナポイントを申し込み、20,000円分のチャージをするだけで6,000ポイントもらえるわけなので捨て置くわけにはいかないってことでやってみました。

[1] まず予約がすでに意味不明 [2] セキュリティコード? [3] 胡散臭いメッセージ笑

申込みの前に「マイナポイントの予約」をせよと言われて「は?予約?」と思ったが[1]、その後のマイナンバーカードの読み取りは順調に終えて、無事に予約(マイキーIDの発行)を完了。「予約」という言葉の意味から、その後の申込みまでしばし待たされるのかと想像していましたが、速攻「申込へ」進めるという謎展開。どの決済サービスにポイントを付けてもらうかを選び(なにがお得とか考えるの面倒なので迷わずJREポイントにしました)、セキュリティコード欄に氏名の読み仮名や生年月日を入力するという意味不明なところ[2]はあまり考えないようにして進んでいくと、最後に「政府からのご案内」が現れます[3]。赤枠内を読み「胡散臭さしかないぞ!」と思った。「メリットが沢山ありますので」ってほんまかいな笑。 健康保険証としての利用申込みを行うだけで+7,500円相当のポイントってすごい額だなー。引っ掛けだろうか? これを申し込むと、従来の健康保険証を使えなくなるとしたらかなりのデメリット(代わりにマイナンバーカードを携行しなければならなくなるから)と思ったけど、そういうわけではないらしい。健康保険証も従来どおりに発行し続けるなんて、無駄な気もするけどなー。将来的に医療費控除をうけるようになったり、高額療養費制度を使うようになればメリットのほうが大きく上回ると思うので(そんな日は来ないほうが嬉しいけれど)、とりあえず申込みして7,500ポイントをもらっておくってことにわたしの中でまとまりました。

個人的には、マイナンバーカードが国民に行き渡って、それを使えば公的サービスを受けやすくなると盲目的に信じています。なぜなら、スウェーデンではまさにそういう感じだったから。日本のデジタル庁もスウェーデンなどにならってぜひ頑張ってほしい。

しかし、決定的に違うのは、日本の場合「マイナンバーカード」がないとどうしようもなさそうなところです。まずマイナンバー(脈絡のない12桁の数字)を覚えられないので、カードの裏面をいちいちチェックしないとなりません。スウェーデンのマイナンバーはかんたんに記憶できる数字になっていました。「生年月日+4桁の数字」という構成なので、記憶の負荷は最後の4桁だけです。使わなくなって1年近くになりますが、まだ覚えています。そして個人認証は、民間金融機関の認証システム(BANK IDと呼ばれてました)が使われていて、スマホに一度設定すれば、必要なときにアプリが立ち上がってIDを聞いてくるので、それを入力するだけ。スマホがあれば、IDカードを携行する必要がなくて、実際、IDカードの提示を求められたことはありません。

日本では、マイナンバーカードの申込手続き自体が面倒な点が大きなデメリットとしてよく言われているようですが、それについてはスウェーデンでも同じでした。移民だったせいもあるかもしれませんが。それでも、この面倒な手続きを踏めば、その後は社会保障が充実した社会で安心して暮らせるという政府への信頼が大きかったと思います。日本は、政府への信頼がねー笑。ポイントをばらまかないと国民にマイナンバーカードを取得してもらえない政府 vs. ポイント言われたら動くだろ!と政府に思われてる国民。どっちもどっちな感じだな。実際、ポイント言われてすんなり登録とかしてるし>自分笑。