SonyがSF作家とコラボ

2021年09月17日(金) 11:53

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SONY COLLABORATES WITH SCIENCE-FICTIONISTS
I hadn't been to Ginza for a couple of months, but it could have been the last chance to visit Sony Park as it's going to be rebuilt soon. It then offered an exhibition titled "ONE DAY, 2050." Sony designers and science fictionists held workshops to explore life, habitats, senses, and well-being in 2050, and their creative effort resulted in a series of design prototypes and short science fiction stories. It was a bit disappointing though, when the prototype of Life Simulator proposed me to move to Scandinavia. As it's a prototype, I should not expect much, but "nature lover should live in Scandinavia" is not future to me. Anyway, I loved the stories and I strongly believe that reading science fictions is a great way of making leaps of imagination. And, I loved to stroll in Ginza with less people. For those who are interested in the exhibition: https://www.sony.com/en/SonyInfo/design/oneday2050/

ソニーのクリエイティブセンターが、サイエンスフィクション作家とともに未来予測を行い、2050年の東京を描き出した結果を、デザイナーによる「デザインプロトタイピング」とSF作家による「SF短編小説」として発表しちゃうというイベント「ONE DAY, 2050 – Sci-Fi Prototyping」に行ってきました。会期が終了してから紹介するのは、遅筆だからではなく人流を起こさないようにするためです、もちろん笑。

今から約30年後の2050年。わたしが80歳になろうかという頃です。心を病めば、AIカウンセラーがケアをしてくれるようになっているかもしれない。温暖化を止められなかった人類の中には「気候難民」となって祖国を失い、水上移動式住居で暮らすことを余儀なくされている人がいるかもしれない。コロナ禍以降、マスク暮らしが定着し、「香りだけで楽しむ食事」が生まれている可能性だってある。自分の分身が「生きるために必要なジョブ」を引き受けてくれれば「人生を楽しむためのワーク」に時間と気持ちを捧げられるようになる。さすが一流のSF作家さん達が紡ぎ出す未来の姿は、どれもありそう!で、ちょっとコワイ。上のリンク先に行けば、4本の小説すべてを楽しめますので気になった方はぜひ。あらためて思いましたが、想像力を鍛えるべくSF小説を読むのはやはり良い。今後も力説していこう。

プロトタイピングのほうも4つ紹介されていましたが、すこしでも体験できるようになっているのは、人生の可能性を高精度にシミュレーションしてくれるサービス「Life Simulator」のプロトタイプのみでした。試してみたら「北欧の島は、あなたの身体に最も適した環境の一つです」とか言われ、「やっぱりそうですかぁ!」とか一瞬思ったけど、これプロトタイプだから分岐で「自然」を選んだ人は全員「北欧の島」をおすすめされるわけですよ。それに、「自然=北欧」にはぜんぜん未来を感じないなぁー、今のまんまのイメージじゃん!とか思ってしまいました笑。それでも、そう遠くない将来、どこで暮らすのが最適かを提案してくれるサービスはおもしろいかもしれないですね。それを実現するためのライフプランニングまでカバーしてくれるとマイルストーンができて、長い老後も楽しく過ごせるかもしれません。そして、価値観の異なる夫婦には離婚がオススメされるとかいう展開だとふつうなので、離れて暮らす形を実現する道が示されるのかもしれない笑。藤井太洋さんによる小説『職&仕事』に描かれているように。

ちなみに、同時開催中だったSony Park展にも連れられて行きましたが、「Yoasobiって誰?」とか言っちゃうオバサンなので(マジでぜんぜん知らずに行ったわけで……)、それなのに、新曲「大正浪漫」の原作小説を映像化した作品に光をあてる役までやっちゃって、この日、予約を取れなかったファンの方、ごめんなさいね。

それにしても、数ヶ月ぶりの銀座でしたが、ほどほどの人出で良かった。東京の人出、いつでもこのくらいなら良いのにな……。