狙った書架にありました!

2021年04月23日(金) 17:39

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MY BOOK IS PLACED ON THE TARGETED SHELF!
The very first meeting with the thoughtful editor of mine was held at a bookstore. He wanted to set a vivid image of the book shelves which my book would and should be placed. He told me that I should come back here to imagine what the reading audience who come here to look for a useful book would want and expect from your book. Never ever leave readers behind, that was a very strong message and perfectly matched with the user-centered design principle. Publication is not a goal, and I keep sending a message to user researchers and all related stakeholders how important to conduct a user research to learn what users want and need.

ユーザーの「心の声」を聴く技術』の発売から1週間が経ちました。みなさんのお手元にしっかり届きましたでしょうか?(届いたら、積ん読しないで読んでくださいね)

緊急事態宣言が出てしまうと本屋をうろつきにくくなるかもしれない……と思いまして、急ぎ丸善 丸の内本店へ行ってきました(2~3日前だけど)。

狙いどおり、1階の「マーケティング」コーナーにばっちり並んでおりました。

企画が動き出してすぐの2018年1月、当初の担当編集さんのご提案で、丸善 丸の内本店の売り場を一緒に見て歩きました。

3階の専門書のコーナーではなく、1階、新刊や売れ筋の本が並ぶ「ここ」に長く置いてもらえる本にしましょう! そのために売り場のイメージを頭に焼きつけてください。書いていて迷ったら、たまにここへ足を運び、ここに来る読者がどんな本を求めているかを想像してください。出版社は売り場まで指定できません。書店員さんが「この本はここ」と判断できる、判断させる本をつくりましょう。

ざっくりこんな感じのお言葉を、この売場の前でいただきました。まず最初の目標は達成。次はどのくらい長くここに置いてもらえるか……(怖くて二度と売り場へ行けなくなる気もするが笑)。

「UX」という言葉を入れたほうが流行りには乗りやすいだろうし、「デザイン」という言葉を入れないとデザイン関連本には混ぜてもらえないし、いろいろ悩んだ挙げ句のタイトルなんです。UXは他の言葉に置き換わってしまう可能性がなくはないけれど「ユーザーの心の声を聴きたい」というニーズは消えないはず。このタイトルなら「旬」が長くなる……というか、いつまでたっても旬のうちだぞっと。

ユーザー調査と同じで、本屋の書架に並べることは目的ではありません。ものづくりの現場から悔しい失敗が減るように、この本をひとりでも多くの関係者(関係者と自覚していない人も含めて)に届けるべく活動していきます。まずは連休中のイベントから……と思っていたら緊急事態宣言が出るっていうからどうなるのかよくわからんくなったけど、ユーザー調査の基礎を楽しく学べる入門講座の準備をしています。うちでも開催してほしい!というお声があればぜひお寄せください。