恋しいセントラルヒーティング

2021年04月12日(月) 16:28

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MISS THE CENTRAL HEATING SYSTEM
Because we had been spoiled by the central heating system in Sweden, living in a three-story wooden construction without central heating system is freezing cold even in April. In Lund, we had an old, but working boiler that heats all the rooms and makes hot water. It was pretty hard to learn how to control it (mostly because of the language issue), but we had somehow mastered it. As it works by electricity, it cost ruinously high in the winter. The highest was this February when we had a lot of snow and the lowest temperature became minus 16, that was about 60,000 JPY. I didn't like the cost, but I really liked the central heating system which I already miss.

自主隔離期間も残すところあと3日となりました。元気にはやっておりますが、寒いです。羽田空港に到着したときは「暑いぜチキショー」と思いましたが、お借りしている木造アパートが思った以上に寒いのであります。Lund(ルンド)の一軒家も作りが古かったし、煙突からビュンビュン風が下りてくるしで、まあまあ寒かったのですが、古くてもセントラルヒーティングが動いていたので、屋内は年中設定気温にほぼ維持されていました。というわけで、今さらですがスウェーデンの屋内暖房事情のご紹介です。

裏口を入ったところにあるユーティリティルームみたいなところに巨大な熱源装置(ボイラー)がありました↓。

このボイラーで温められたお湯がリビングの巨大な窓の下にあるパネルヒーター↓や、

寝室にある縦型の新しいパネルヒーター(左側のドアの左にある白いの↓)や、

仕事部屋のやっぱり窓の下(それが定位置らしい)にあるパネルヒーター↑へ送られて、その輻射熱(ふくしゃねつ)と自然対流で部屋を暖めます。バスルームの床暖房やタオルウォーマーも同じ仕組みで暖かくなります。

逆に言うと、このボイラーを扱えなければアウト。故障すれば生命線が断たれて死亡です。UI(ユーザーインターフェイス)が容赦なくスウェーデン語オンリーで、入居した当初は使い方がわからなくて凍えていました笑。心配した旦那の上司が助けに来てくれたのは懐かしい思い出です。

[1] 設定温度は23.5℃ [2] 夜間は2℃下げる設定 [3] 外気温マイナス15℃まで対応

苦労の末に最低限の設定方法を学び、日々の試行錯誤を重ねて、三度目の冬にやっとまあまあ自在に使えるようになった感じ(そして退去笑)。部屋の気温は23.5℃に設定し[1]、夜間は自動的に2℃下がるようにしました[2]。昼間と同じ気温を夜通し維持すると暑くて寝られないし、乾燥で肌とか鼻の奥とかがカッピカピになりますから。

使わない部屋も含めて暖房をオールオンにしておくのはいかにも無駄な感じがしますが、実際にはそっちのほうが効率が良く、電気代も抑えられるそうです。公園に即席のクロスカントリースキーコースを作れてしまうくらいの積雪となった今冬、予想最低気温がマイナス16℃という日があって、我が家のボイラーの適応最低気温であるマイナス15℃ [3]を下回るっていうものだから、これでボイラーぶっ壊れたりしないだろうね?とドキドキしていたのですが、なんとか無事にやり過ごしてくれました。しかし、その月の電気代は驚異の4,678 SEK(約6万円!)でして腰が抜けそうになりましたとさ笑。

ということで、日本(横浜)の木造家屋は寒いですね。自主隔離期間中に風邪を引いて熱でも出そうものなら、検査と強制隔離に逆戻りなので我慢せずにエアコンをつけちゃったりしている今日この頃です。