ホテルのコインランドリー
2020年02月18日(火) 10:48
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, リサーチャーの知恵袋, 泊まるコトコロ- COIN WASHER AT A HOTEL
- Many newly opened hotels in Tokyo offer coin washers for guests to use, which is a great service, and the recent machines are super nice as users do not need to worry about the laundry detergent or coins. The biggest hurdle for users, however, is not to forget about the laundry. If you forget it, other users would not be able to use it, but it is so easy to forget once you start doing something else in your room. If the machine can be activated by the key card of your room and the system would provide a notification somehow when it's done, it would be even greater as you don't need to use a timer on your phone any more and you would not forget the laundry as long as you are in your room.
最近開業のそれなりの規模のホテルには、コインランドリーを設置してくれているところが多いです。しかも、いろいろな面倒を考えなくて済むようになっていてかなり使いやすい。
たとえば、一昔前なら洗剤をドラッグストアあたりで買ってくるか、「洗剤はフロントで販売しております」とか言う張り紙を見て、フロントまで買いに行く手間があったけれど、今や洗剤は自動で投入される仕組みになっています。その分だけ利用料金が割高なのかもしれないけれど、洗剤の種類や入れるタイミングなども含めて「考える手間」が一切なくなったのはすごく楽[1]。
次は小銭問題。いざ洗濯物を投入してお洗濯をスタートさせようと思ったら、お財布に100円硬貨がなくて、結局フロントで両替してもらう羽目になるとかあるあるでした。これが今や、電子マネーでお支払いです(写真[2]の上部に写っているのが電子マネー専用の端末です)。金額と利用する電子マネーの種類を選んでタッチすれば支払い完了。キャッシュレスの恩恵をリアルに感じる瞬間でした。
そしてコインランドリーの一番の難所は、洗濯物を忘れずにピックアップできるかどうか!です。その場を離れ、客室であれこれやってるうちに洗濯のことは失念する。人の記憶なんてそんなものです。洗濯物を長時間放置することになるのはもちろん嫌だけど、それ以上に嫌なのは、洗濯機を次に使いたい他のお客さんが、勝手に中の洗濯物を外に出してしまうこと。すぐにピックアップしないほうが悪いのだけど、せっかくキレイに洗いあがった洗濯物を見知らぬ誰かに触られるとか嫌です。下着ならなおのこと。というユーザーの心理に寄り添うように、かつ「盗難防止」も意図して、最近は「セキュリティロック」までかけられるようになっているから至れり尽くせりですわ[2]。しかし、その機能に甘えて(あるいは完全に忘れて)洗濯物を長時間放置したらしき人の洗濯物は、ホテル側にピックアップされてしまったようですけども……[3]。
もういっそのこと部屋のカードキーでコインランドリーも使えるようにして、洗濯終了の通知が部屋に行くようにしてしまえれば、ピックアップを忘れる問題もある程度は解決できそうなのになー(外出してしまったらアウトだけど)。4台ある洗濯乾燥機の利用状況はすでに、部屋のテレビでリアルタイムに確認できるようになっているから、洗濯が終了したら音なり映像なりで部屋に通知が送られるとかにして、自分のスマホでタイマーをかける手間もなくしてもらいたい。もう一息って感じ。