質疑応答タイムはたぶん貴重だ

2019年12月27日(金) 18:00

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ADDITIONAL QA SESSION COULD BE VALUABLE
To offer the best learning experience, I started to have a QA session after students once went through a user interview themselves. Thanks to the TAs' note-taking, I do believe it became a very efficient and satisfactory session. To me, there was a big take-away too. The most important take-away for them, anyway, is to learn how I answered the questions as they would face to answer the similar ones when they start a user research in their own work.

教育事業ふり返りのつづき。

受講生の学びを最大化するためには、授業時間だけではぜんぜん足りない!ってことに気づいて……腹をくくり、時間外で添削指導することを決心したのが去年の話。それがもうめっちゃ時間かかる(そして無報酬)。でも、成果があったと思うので今年も継続しました。もちろん無報酬(しつこい笑)。

さらに、インタビューをやって感じた疑問や不安に応える質疑応答の時間も昨年からの導入でした。これがなにげに好評だった(はず)。なので、これも継続したのだけど、今年はスウェーデンからリモートで質問に答えるという荒技を使いました。写真はその様子。みんな前のめりなのは、やる気がみなぎっているから……ではなく、音が聞こえにくいからと思われる笑。

事前に「質問を書き出しておくように!」という指令を出したので、去年その場で急に質問しなければならなくなった状態よりも良い質問がたくさん出てきた感じです(まー、似たような質問が多かったけども……)。なおさら良かったのは、時間のコントロールや記録を手伝ってくれるTAがいたこと。Google Docsで取っているリアルタイムの記録を受講生と共有しながら進めてくれたので、後半のグループは被らない質問をするようにできたし、聞きたかったことが既出であれば、質疑応答に参加せず、分析に時間を使うという判断もできたようだし、良いことづくめでした。大変だったのは、演習の様子をぼんやり眺めるつもりできたのにモリモリ働かされたTAのふたり。すごく助かりました。ありがとう。

質問が大きく2つに分かれることに気づいたのは、講師としても収穫でした。

  1. 授業の中の演習がゆえの制約があるから発生する疑問
  2. ユーザーインタビュー初心者なら誰しもが一度は抱える疑問

受講生も、これをきっちり分けて捉えられていると良いなーと、今さら思うのですがどうでしょう? そして、2のほうの疑問は、みなさんが仕事で実際にユーザーインタビューをするぞ!となって実施したときに、社内の同僚やら後輩やら上司やらが同じように持つであろう疑問で、それに対してユーザーインタビュー百戦錬磨のわたしが(自分で言うな笑)どう答えたかは、そのまま転用できる貴重な学びのはずなんだ。そこまできっちり受け止めてくれたかなーってのが心配だが、質疑できちんと伝えたし、その記録も共有されているんだから、みんなソレを読めば良いよね、そうだよね。