斬新なしおりのモデルは?

2019年10月03日(木) 19:46

UXいろいろ, 本&映画の紹介, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察
WHAT DO YOU SEE IN THIS INNOVATIVE BOOKMARK?
I rarely buy things in Sweden, but I was very fascinated by this innovative bookmark. Instead of placing a bookmark between pages, you place the book on it. So nice and cute, and I wondered whose eyes they are. Fish, was my first guess, but not sure, so asked the shop clerk. She didn't know the English term, but taught me it's called "Tomtar" in Swedish. She told me it could be relatively easy for Swedes to bring up the image of "Tomtar" from this. Really?

スウェーデンに来てから、物欲が減りました。あまり出かけないというのもあるし、出かけても欲しい!と思うものが見つからなかったり、あっても高くて躊躇したり。1ヶ月前にロンドンへ行ったときは、久しぶりの大都会で買い物をするのがすこし楽しみだったりもしたのですが、買ったのは本7冊のみでした笑。あまり必要と思わないモノは買わないという習慣をキープしていければ、お金は減らないし、モノは増えないし、たぶん環境にも良いし、良いことずくめですなー。

とか言いつつ、Malmö(マルメ)の雑貨屋で衝動買いした話へ。

[1] なんと「しおり」です! [2] こうやって使います! [3] なにに見える?

写真[1]の物体が店頭にいくつか並んでいて「なんだコレ?」と思ったら、読みかけの本に目印として挟む“しおり”の変形版でした。本にしおりを挟むのではなく、本をしおりの上に置く(写真[2])という逆転の発想。本が大きすぎたり、厚くて重すぎたりしたら用をなさないかもしれませんが、ペーパーバックや文庫サイズなら程よく乗っかります。めちゃくちゃカワイイ。

目が2つギョロリと並んでいるように見えるところまでは万国共通だと思うのだけれど、はて?どんな生き物を表現しているのでしょう? 全体の形状や大きさから魚かな?と思ったのだけど、目が正面に横並びだしな……とか思い、考えてもわからなそうだったので会計のときにお店の人に聞いてみたら「英語でなんて言うのかしら?」と悩みはじめてしまいました。「サンタクロースに近いんだけど、ちょっとちがうのよねー」「イメージとしてはまさにこのくらいの大きさなのよ」「スウェーデン人なら見ればかんたんに連想できると思うわ」と、いろいろ言ってるうちに他のお客さんが並びはじめてしまったので、スウェーデン語でなんていうのかを聞いてあとから自分で調べよう!と思ったら、「Tomtar」だって! あー、トムテ! 英語にするならgnome(ノーム)かな。ニルスを小人に変えたトムテですよ。そうなのかー、スウェーデン人にとって、トムテはこういうイメージなのか。土産物屋でよく見かけるトムテは「ユールトムテ」と言って、強引にクリスマスに寄せたものらしい。スカンジナビアの民間伝承から生まれたトムテは「農家の守護神」みたいな位置づけだそうな。勉強になりました。