Vipp Shelterでの2泊3日

2018年11月04日(日) 18:54

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LONG WEEKEND AT VIPP SHELTER
This weekend was the only option for us to make a booking over a month ago, and we decieded to go for it. There are some summer houses around, but nobody is there, which means we have been all alone. We have enjoyed the silence, the great view, and the complete darkness at night (and a brand new fireplace too). Check-in is available at noon on Friday, and we are allowed to stay till 3pm on Sunday. We still have 4 more hours to relax. What a unique experience design a hotel can offer!

コペンハーゲンを拠点とするキッチン設備屋さん Vipp がプロデュースする宿泊施設 Vipp Shelter にて、2泊3日のゆるり週末を堪能しています。2泊3日の予約限定なので、自分たちの予定と照らし合わせて年内に来るならこの週末しか考えられず、脊髄反射的に予約を済ませたのが1ヶ月以上前でした。来年の新緑のころまで待つべきか、勢いでこの秋に来てしまうべきか、少し悩みましたが、結果的にはこの秋の選択が正解だったと思う。周囲の別荘らしき家々に人影はなく、目の前の湖をカヌーとかボートとか泳ぐ人とかが行き交うこともなく、人の目をまったく気にすることのない静寂の中で、本当にゆっくりできました。

[1] Vipp Shelterに到着 [2] 周囲は落ち葉でふっかふか [3] 裏の別荘は無人でした
[4] このデイベッドは極上なり [5] キッチンとダイニングの様子 [6] 最新式の安心暖炉
[7] 木々の反射もキレイ [8] Immeln湖は目の前 [9] 夕焼けのImmeln湖

ホテル…というか、「家」のまわりは苔と落ち葉でふっかふか。中は床暖だけでポッカポカですが、気分を盛り上げるために暖炉にも火を入れましょう、やはり。我が家の暖炉とは比べ物にならない最新式暖炉は順調に雰囲気を盛り上げてくれました。何十万円するかわからないけど見るからに高そうなデイベッドでゴロゴロしながら読書をしたり、昼寝をしたり。湖のそばまで降りて物思いにふけったり、とある原稿の構成を練り直したり。

なんでトイレや洗面所は床暖になってないんだよ……とか、バスタオルを引っかけるところは必要だろ……とか、コンロと流しの配置がおかしいよ……とか、デザインを重んじるあまりに使いにくくなっているところが実はたくさんあるけれど、ひっくるめて許してしまえるくらいにゆったりとした素敵な週末になりました。

2泊3日しばりとも関係しますが、チェックインが12時、チェックアウトが15時なんです。エクスペリエンス的にかなり面白い。金曜日の午前中に自宅を出発して昼過ぎにはここに着き、土曜日はまるっとこの「家」での時間を過ごして、日曜日も15時までに出れば良いからまったくあくせくする必要がない。むしろ、15時まで何する?ってくらいに時間がある(←いまココ)。日本の旅館で「時間を気にせずお過ごしいただけるように客室には時計を置いておりません」とか言いつつ、「18時になりましたら下のお食事処までお越しください」とか言っちゃって「ぜんぜん時間を忘れられないっつーの」と、思わせるところがありました。エクスペリエンスの設計が中途半端だなーって。そういう意味でここは、外の様子でだいたい時間を把握して、ゆるりと焦らず好きなように過ごせる。すごく客任せの空間と時間でした。あ、食事はすべて自分たちでなんとかしないとならないので、それがイヤな人には成立しません。Vipp としてはキッチン設備を使ってもらうのが一番のねらいだから、食事の提供はありません。近所にお店もレストランもありません。手軽に済ませられるように準備してくるのがポイントです。が、慣れないのでいろいろ忘れ物ありました。二回目はもっと準備万端で来られるようにしよーっと(二回目があるのか…笑)。