市外へ向かう黄色いバス

2018年10月19日(金) 19:34

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YELLOW BUS CONNECTS BETWEEN CITIES
When you travel from Malmö to Lund or vice versa, you need to ride on a yellow bus and tell the driver which bus stop you are heading. What a big hurdle, as the name of each bus stop is too hard to correctly pronounce. Okay, I should download an app, now. The app was Swedish only till early September, so it was super super hard to interact with it. Once it became available in English, I'm getting used to it pretty quickly, but still the "Buy" button provided right after a purchase made is tricky.

市内を走るバスは緑色、都市間バスは黄色。そんな風に統一されています。

で、緑のバスは一律料金です。25SEKくらい。現金で払ったことがないから、実際にいくらなのかを把握できていません。乗車するときにjojoカードを端末にタッチすれば、あとは降りるだけ。しかし黄色いバスに乗ってMalmöからLundへ、あるいはLundからMalmöへ向かうときには、乗車時に運ちゃんに行先を告げて、そこまでの料金をjojoカードから引き落としてもらうというひと手間が発生します。そして、行先のバス停を読めないし、発音できないし、伝えられない問題が発生します…。ま、筆談とかスマホで見せるとか手段はあるのでなんとかはなるのだけど、後ろにたくさんの列ができているときの緊張感が耐え難い。ということで携帯番号も手に入れたことだし、アプリの導入へ。

[1] 複数ルートが提示されます [2] ルートを選んで購入へ [3] 人数を選びます

次のハードル。黄色いバスに使うアプリは当初スウェーデン語オンリーでした…。9月のアップデートで英語対応したので最近は楽になりましたが、当初はもう切符一枚買うのも命懸けよ(そこまでじゃーない笑)。行きたいところを検索すれば、現在地の最寄りバス停から目的地の最寄りバス停までのルートを数オプション表示してくれるので、どれで行くかを選んで、人数を設定して、「購入して有効化する」または「購入する」をタップします。「有効化する」と購入した距離にもよるようなのだけど、有効時間が60分とか、90分とか制限がかかります。その間であれば、いつでも利用できるように、切符に相当するQRコードはずーっと気持ち悪い感じでモヨモヨ動いていて(写真[5])、スクリーンショットを使って悪用することができない仕様になっています。家からコペンハーゲン空港までの切符を買ったときには、制限時間が「翌日午前4:00まで」でした。余裕があって安心です。ちなみに、バスだけではなく電車への乗り継ぎも一つのルートとして購入できますし、お気づきのとおり、スウェーデンから出てデンマークの空港やコペンハーゲンへ向かうときにも使えてしまう優れものです。あれこれ使い分けるのは大変なので大助かり。

[4] 「購入して有効化」します [5] QRコードが切符がわり [6] アプリの地図でバス停確認

バスの場合は、乗車時にQRコードを読み取らせる端末がありますが、電車の場合は車掌さんが回ってきたときに見せるだけ。購入だけして有効化し忘れていた場合、無賃乗車扱いになって罰金らしいので、基本的にはこれから乗るぞ!というタイミングで購入して有効化してしまい、予定どおりの旅程で移動するのが安心安全。ただ、電車の遅延でやむなく電車からバスルートに変更しました…みたいな事態に返金とか、振り替えみたいなことをしてくれるのかどうかはまだわかりません。

このアプリを使っていて一番の不満は、表示した切符の下にもう一度「購入する」ボタンがあること。連れの分を同じルートでもう一枚買うとか、別の日に同じルートの同じ切符を買うとか、そういう文脈に備えたフローなんだと思うけれど、うっかりもう一枚同じ切符を購入して、うっかりいつもの流れで有効化までしてしまったら、一枚切符が無駄になるわけですよ。UIが英語になってもこのトラップは結構危険。購入を完了したときの達成感も弱いのかもしれない。そんなわけで、若干の慎重さが求められるアプリなのでした。でも、アプリ上の地図で現在地やバス停の位置(写真[6]の赤丸)も確認できるので、乗車後移動中の安心感は極上です。