PMカンファレンス2017

2017年11月16日(木) 19:05

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PRODUCT MANAGER CONFERENCE 2017
I had never heard of the title, Product Manager, but the conference attracted more than 400 product managers or future product managers, which made me feel very nervous to talk about UX research in front of such a big audience. As a result, it was an okay level, as I always face to the sense of tension much more when I have the very first session of a UX research with a test participant. I was able to complete my talk right on time, which is the result of my experience with those research sessions, too. I do now hope my talk would influence the audience to think about having more research to know about users and to design and develop more useful products for the society.

UX王子からの無茶ぶり…もとい、ありがたいご紹介で、今年二回目の開催となる Product Manager Conference 2017 にて、”ユーザー理解(行動観察)”というテーマの講演をさせていただきました。昨日。

[1] 400人を前にしての講演へ [2] M川さんによるグラレコ [3] 本争奪じゃんけん大会

“Product Manager(以下PM)”という役職の方からリサーチの依頼を受けたことがなかったので、正直な話、そんな役職があることもよく分かっていなかったし、最初はてっきり“Project Manager(以下PjM)”のことだと思っていましたとさ笑。ちなみに、具体的な依頼内容は、ユーザー理解の具体的なHowについては理解が浅い人が多いのが実情なので、その具体的なHowと、それに加えて、リサーチによって発見できるリアルなインサイトの事例を話して欲しいとのことでした。依頼主は実行委員の中のお一人でしたが、さすがPM界を牽引しているだけあって、要件が明解で助かりました。リサーチのときも、何をして欲しいのか、何を調べて欲しいのか、しっかりと言語化して分かりやすく伝えられる人って意外と少ないんだよね…(しれっと毒吐き笑)。

事例、たくさんあるのですが、全部守秘義務があって開示できないというフリーランスの悲しい性よ。写真は絶対に無理なので(そもそもリサーチの最中はリサーチに夢中で、リサーチ風景を撮るような余裕はないわけですが…)、イラストでなんとかすることにして、結果としては華麗になんとかなりました。いつもありがとう>M永さん。ただ、リサーチの結果がどういうシステム開発や改善につながったのか…というところまではやっぱりお話できなくて、物足りなさを感じた方はいらしたかもしれません。ゴメンナサイ。

私の講演は二日目だったので、初日は会場やオーディエンスの雰囲気を知るべく、ついでにPMという人たちがどんなことを学んでいるのかを勉強するために客席に潜入してみました。全般的に、とっても真面目な人たちなのか、Twitterでつぶやくことに必死なのか、その辺の判別が難しいけれど、皆さんPCかスマホに視線を向けていることが多くて、登壇者とのインタラクションはかなり少ない。登壇者が笑いを取ってほぐそうとするも、だいたいスベる(笑)。そんなセッションが積みあがっていくのに比例して、私の緊張感も上がっていくという…。400人もの人数を前にして話すのは初めてに近い経験だったので、緊張ですよ。もともとあがり症だしさ(ホント)。それに初日の講演を聞く限り、UXリサーチの話とかってアウェイ感が半端なかった。200%くらい場違いな気がして、依頼主にしつこく聞いてしまいました、場違いではありませんか? 私は明日登壇して大丈夫ですか?と。でも、初日はあえてPM直球の話に寄せて、二日目は次の挑戦としてPMが考えなければならないことにフォーカスを移していくという狙いの構成だという言葉を信じて、まー、土壇場で逃げるわけにもいかないし、勇気を出して登壇ですよ。

終えてみて言えること。登壇前はすごく緊張したけれど、リサーチの1セッション目のほうがもっとずっと緊張するってことが分かりました。見ず知らずのユーザーとマンツーマンのほうが全然緊張感高いです。あと、タイムキーパーの人が「時間です」のカンペを出す、まさにそのタイミングで講演終了しました。どうだ、このセルフタイムキーピング! そんなの、いつもユーザーさん相手にやってることだもーん。余裕だもーん笑。そして、講演後の質問コーナーにたくさんの方が来てくれたので、自分で思うほど場違いではなかったことも信じて良さそうです。もっときちんとリサーチしたい!という方々と、たくさん名刺交換させていただきました。

クロージングで『ユーザーインタビューの教科書』を1冊プレゼントしたら、たくさんの参加者が「欲しい」とジャンケンに参加してくれました。登壇者全員のサイン入りTシャツより断然おおくの手があがってたよ(笑)。ホント、あのTシャツを受け取った人はどう使うのだろうか…とかいうインタビューをしたいくらいである。それはともかく、私の講演を聞いてくれた皆さんが、ユーザーの話を聞きに行こう、もっと調査をしよう、と思ってくれたら嬉しいし、そうして調査があっちこっちで行われて、さらにその結果、わたし達の生活を潤す製品やサービスが生まれたら、それ以上の喜びはありません。