飛騨古川の“雲”

2017年05月09日(火) 15:20

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 岐阜, マチとヒトの観察
CARVING OF CLOUDS
Left Hida-Takayama, and headed to Hida-Furukawa to enjoy observing the special carvings on eaves. They seem to be the sign of each carpenter in town. Interestingly, some house owners placed a soft toy in the gap, and why? To prevent from allowing a bird to build a nest. Difficult issue, isn't it?

大雨の飛騨高山を経って、飛騨古川へ。雨のおかげで瀬戸川の水は残念ながらの濁り具合でしたが、川沿いの白壁土蔵の町並みはなかなかの風情でした。桜も咲いてたりして。

[1] 桜の残る飛騨古川へ到着 [2] 町をぶらぶらするだけです [3] 軒下のちょっとしたオシャレ

飛騨古川では“雲”と呼ばれる建築部材に施された彫刻文様を眺めながら町をお散歩しました。各家の軒下に確かにいろいろな文様の彫られた木材が使われていて、見ていると飽きません。施工主さんが文様を選ぶものだと想像していましたが、どうやら大工さんが自分の手がけた建物であることを誇示するために、自分の紋章として彫るという習わしのようです。どれがどの大工さんの文様って、町の人には分かるんでしょうかね~?

[4] 大工さんが残す印~雲 [5] 針金を張って何かを予防… [6] 鳥の巣作りとの攻防でした

お宅によっては、雲の上に何やらぬいぐるみのようなものを置いているところがありました(写真[4])。写真を見て気づきましたが、雲の上を結ぶように針金を通しているお宅もありました(写真[5])。脈絡もなくぬいぐるみが並んでいるのは正直気持ち悪いし、せっかくの景観が台無し…という感じでしたが、行為には必ず理由がある。なぜだろう?と答えを探しながら歩いていたら発見です。鳥の巣(写真[6])。対策を講じないと、鳥が巣を作ってしまって、鳥フンで結局景観が汚れるという事情があるようでした。人間と動物との生存競争。大げさに言うとそういうことだから、意外に難しい問題です。なんてことを考えながらの飛騨の旅はつづく。