泊まれる本屋 宿泊記②
2016年09月13日(火) 17:41
UXいろいろ, 本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 東京, 泊まるコトコロ- BOOK AND BED TOKYO
- You have to make a bed yourself in a cozy bunk, which could be tough, and you will like the fan prepared. The light doesn't allow you to adjust it gradually, and you will dislike it especially in the morning. Drinking and eating in the bunk is prohibited, but drinking water during the night could be important especially in a dry winter season. The bookshelf didn't look exciting as much as I expected, when I looked at it from the inside, because it looked just a bulk of white papers. A private book shelf with some books in each bunk could be a good idea to upgrade the experience. It was really quiet in the hostel, and I thought the "library like" atmosphere requests silence without a word.
BOOK AND BED TOKYOにてチェックインを済ませてお部屋へ行くと、薄いマットが敷いてあって、シーツと枕カバーがその上に置いてありました。セルフサービスです。そのくらいのこと自分でできます。問題ありません。でも狭い空間での作業はなにげに大変で、汗だくになりました。送風機があって救われた。
お部屋の設備はその送風機とライト。ギンギラギンに照りつけるこのライト。これは寝床で本を読むための必需品ですが、朝、これを付けると一気にギンギラギンに照りつけてくるので、心地よい目覚めを演出するために、ぜひ段階的に明るさを調節できるものにして欲しい。それにこのコードもなんとかしたい。酔っ払いが首ひっかけて窒息死とかする事故が起きてからでは遅い。ちなみに他の人のイビキ対策として、耳栓は無料で提供されていました。
部屋の中は火気厳禁。これには何の疑問もないわけですが、飲食禁止も仕方がない…けど、水くらいは許して欲しいというのが本音。冬、乾燥する季節にちょっと水を飲みたいというときにも外の共用スペースへ出なければならないとなると、超弩級で面倒くさい。どのくらい乾燥対策をしてくれるのか分かりませんが、それで風邪ひいてとか、ハシゴ踏み外して落ちて怪我とかになるのはシンドイですね。飲料水をこぼして汚した人にはクリーニング料金の負担を義務づけるとかはダメでしょうか? ターゲットが若い女子となると“罰金”的な仕組みは好まれないのかな? なにげに難しい問題かもしれません。
カーテンを開けて、部屋の中から本棚を見てみましたが何もおもしろくありませんでした(笑)。当然なのですが、本の背は反対側を向いているわけで、後ろから見るとただの白い紙の束がたくさん並んでいるだけでした。ただただ“本棚の中にいる”という雰囲気を味わえるだけで、いざ体験してみると気持ちはそれほど盛り上がらなかったです、すみません。お部屋側にも本棚を設えてはどうですかね? 中に入らないと手に取ることのできない本もあるという仕掛けがあれば一層、本棚の中に泊まる価値が上がりそうです。
BOOK AND BED TOKYOでの一泊二日でもっとも興味深かったのは、人々の話し声が自然と小さくなるという現象です。電車やエレベーターの中など、日本人なら暗黙の了解として静かにする場所でも知らずに普通の声量で会話をしていることの多い外国人観光客の皆さんも、ここでは自分で気がついて、声のトーンを落としたり、場所を変えたりといった行動を取っている人が多く見られました。図書館では静粛に!というのは万国共通で、ここは図書館ではないけれど、本好きが本を読んで過ごす空間として認知されることで、暗黙のうちに静けさが要求されて居合わせた人の振る舞いが自然に変容した、ということだとしたら面白い。
この秋、京都に二号店がオープンするらしいですよぉ。いつかそっちも行ってみよう。