空港で旅行者アンケート

2016年08月16日(火) 16:38

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, ノルウェー, リサーチャーの知恵袋

QUESTIONNAIRE AT BERGEN AIRPORT: We were asked to fill out a questionnaire while waiting for boarding. It was prepared in 23 languages including Japanese, but there was already a Kanji mistake on the top page. Pretty exciting. The translation was not bad, much better than machine translation, but some sentences sounded weird or inappropriate in the context of answering a questionnaire. The worst case was a page with options to be chosen but without the corresponding question, which forced us to assume it. This would bring a set of inaccurate data…sad.

ノルウェーはベルゲンの空港で搭乗を待っていたら、アンケートに協力してもらえない?と声を掛けられて、興味本位…ではなく、真摯な気持ちで了承してiPadを受け取りました。トップページでまずは言語を選択します(写真[1])。なんと23ヶ国語に対応。さすがヨーロッパ。挨拶文の日本語はまずまずでしたが、選択肢の一つに使われている漢字が謎ですね。楽しみです(笑)。

結果としては、ローカライズに見られる問題点てんこ盛りでしたー。翻訳は、機械翻訳ほどひどくはないように思いましたが、不自然な表現たくさんありました。使われている訳語のひとつひとつは適切だけれど、アンケートに回答する文脈で読むと不自然な感じ。惜しいです。

 

[1] ベルゲン空港でアンケート回答[2] 箱小さいし、文字はみ出てる[3] 質問がないから予想で回答

郵便番号を聞く問いの選択肢一つ目は“注意”となっていて意味不明だし、入力欄は驚きの小ささだし(タップすると出てくるテンキーやプルダウンメニューは十分な大きさでした)、住所のプルダウンから選んだ選択肢“Tokyo(Japan)”は枠に入りきってないし(写真[2])、質問が表示されず、選択肢だけ並んでいるページもあったりして(写真[3])、まぁ、予想で答えましたけどね。こうして適当なデータが収集されるのであった。

ローカライズというよりも実装段階でのミスが原因かもしれませんが、ほんともったいない。せっかく調査をするなら、しかもアンケートという手法を選ぶなら、きちんとしたデータを取れるように準備したいですね。反面教師。