インタビュー講座@大阪

2016年08月04日(木) 10:30

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 大阪, イベントの話, リサーチャーの知恵袋

INTERVIEW SEMINAR IN OSAKA: The venue was a brand-new co-working space with a copier, which turned out to be a big advantage for this seminar. The attendees were supposed to be experienced interviewers, and that’s why I skipped the lecture part of the cognitive science though some were willing to have it. According to the shared questionnaire, some wanted to learn more about the analytic and some wanted to listen to more lectures. Organizing a satisfying seminar for everybody is really tough. The interview guide template I provided seemed to be appreciated a lot, which is good. The eye-friendly slides seemed to be satisfactory too. I thrive on praise!

HCD-Net関西支部さんにお呼ばれして実施した実務者向けのユーザーインタビュー講座。受講生の皆さんからいただいたアンケートを拝見して、またいろいろと考える。

 

[1] 大阪会場のThe DECK[2] 演習を見守る講師のわたし[3] 打ち上げビール@ガレージ39

やはり、演習のまとめと発表の後の講評に充てる時間が足りなかったな…。それは自覚しています。だって時間がなくなっちゃったんだもん(笑)。

それから各セッションの振り返り時間も5分じゃ足りない、と。これも足りないだろうとは思っていたのですが、今回は解釈や推測するところまでは視野に入れていなかったので、ざっと振り返ってもらう程度と見切りをつけたのでした。でも、その先の分析までやりたい!という要望は根強い。先へ進むにはしっかりデータを取れていることが前提になって、しっかりデータを取るには然るべくインタビュー設計ができていて、インタビューを行えていて、記録が取れていて…ということで、まずはしっかり設計できるようにならないとお話にならないんですけど…。そこのところはまだまだというグループが大半だったんですけど…。「設計が難しかった」と書いてくださっている方がいましたが、そこは講評でチラリと触れたとおり、インタビューの目的を深く議論して、書き出す時間をとっていないのが問題です。クライアントからの依頼内容を書き出すだけでは目的を明確化したことにはならないのだ。きちんとリードしないと、皆さん、闇雲に“問い”を考え出すということが分かったので、次回からは、目的を議論する時間と問いを考える時間を分けることにします。

もう一つ根強い要望というか、よくある質問として「誘導せずに聞き出すコツを教えてください」というのが今回もありました。これについては一言でまとめられない。まとめられたら苦労してない(笑)。FAQの二枚看板である「どうやって深掘りすれば良いのですか?」と合わせて、問いの善し悪しや流れの作り方などを集中して学ぶ講座を作ろう…と思ってはいるけど、まだできてはいない。

「認知特性の講義も聞きたかった」という意見もチラホラ。しかし5時間だともうこれ以上は無理っ。今後、認知特性の講義は“初級編”にのみ入れることにしようかな…。ばりばりの実務者クラスの方々は、知っておくべき認知特性についてはすでに頭に入っているということを前提にさせてもらいたい(インタビューに活かせているかどうかは別として)。

インタビューガイドのテンプレートが好評でした。わーい。これは素直に嬉しい。でも、テンプレートがあればガイドを作れるという代物ではないことも体感いただけただろうか? 「スライドがキレイで見やすい」なんていう嬉しいお言葉もありましたー。わたし、褒められて伸びるタイプ。嬉しいです。そしてスライドは、反省点を踏まえてまた大改修しました。回を重ねるごとにバージョンアップしてまして、すでに去年初回のセミナーを受けた方々には申し訳ないとすら思う(笑)。

大阪京都の受講生の皆さんからのフィードバックは、次回開催にきっと活かします。約束。