新緑が美しいお寺さん

2016年07月28日(木) 16:50

日本発信四方山話, 京都

MINOR BUT ATTRACTIVE TEMPLES: Renge-ji temple is famous with autumn leaves, but it is even more beautiful during the season of new green leaves especially after some rain. Konpuku-ji temple is a holy place for Haiku lovers, and it is worth observing the elegant fonts of tombstone name. Shisen-do temple is known as the birthplace of Shishiodoshi (decorative bamboo irrigation pumps), and you would really like just to relax in the silence with the sound of Shishiodoshi echoed at a regular interval (and maybe finding quite a few frogs in the garden).

 

[1] 雨上がりの蓮華寺へ[2] 境内の青楓が美しいー[3] わたしは紅葉よりも新緑だ

京都で雨の日にあたったら是非とも行きたいと思っていた蓮華寺へ。ぽつぽつと降っていた小雨がちょうど上がってくれました。境内の青楓がとてもキレイ。とにかくキレイ。雨の後だからなおさらキレイ。紅葉の季節のほうが賑わうのでしょうが、わたしはやはり青楓が好き。苔に覆われたお地蔵様がいらして、とても愛らしくてこれまた素敵だったのですが、本堂のお近くの撮影禁止エリアだったのでお姿をカメラにおさめることはできませんでした。気になる方はぜひ自分で足を運んでみてください。

 

[4] 金福寺には与謝蕪村のお墓[5] お墓に刻まれた文字が素敵[6] 文字に思い入れが強いのか?!


続きまして、金福寺へ。こちらは与謝蕪村が再興した芭蕉庵とそこから洛中を一望する景色、そしてやはり秋の紅葉が有名なお寺さんですが、そんなあれやこれやよりも絶対に金福寺では“文字”に注目すべきです。俳諧の聖地とされるこちらのお寺の裏山には、与謝蕪村をはじめ、数々の俳人のお墓があります。そのお墓の正面に刻まれた文字がとにもかくにも素敵。お墓の写真を撮るなんて、何か余計なものが写り込んでしまいそうで普段なら避けるところですが、素敵すぎたので撮らせていただきました。与謝蕪村のお墓も良かったけれど、大阪の俳壇で活躍された青木月斗さんのお墓が一番ステキでした。死んだら遺骨は海に蒔いて欲しいと思っていたけれど、こんなにステキに刻んでいただけるなら、旦那と二人でお墓に入るのも悪くない気がしてきました(笑)。そうして山を下りて、金福寺を後にしようとしてふと振り返ったら、金福寺の文字が負けず劣らずステキでしたわ。

 

[7] 詩仙堂のお庭を眺めながら…[8] ししおどしの音に聞き入る[9] 庭にはカエルがたくさん


ご近所の詩仙堂は日本で初めて“ししおどし”が作られた場所として知られています。庭を眺めながら、ボケーっとしているところに、一定の間隔で竹が石にあたる音が“カーン”と響き渡る。日常の些末なあれこれを忘れてぼーっとするには、本当にここが一番だと思う。で、居合わせたガイドの方の話を盗み聞きしたところによりますと、400年くらいの年月をかけて、その“カーン”の源である石は写真のような形になったそうな。さらにちなみに、庭で目を懲らすと、まったりと休んでいる蛙さんたちがたくさん見つかります。蛙に癒される人はそれほどいないかもしれませんが(笑)、そんな楽しみ方も。