愚痴聞きのエキスパート

2016年03月24日(木) 17:59

日本発信四方山話, 愛知

EXPERT LISTENER OF COMPLAINTS: If you have anything to complain about, you’d better visit a temple located near Nagoya station to sit face-to-face with this Jizo (Ksitigarbha), which is the expert of listening to complaints about anything. It has big ears, and its hand is kindly placed behind the ear for the best reception. The temple master seemed to be thoughtful to locate the Jizo in a fenced enclosure with a stone chair in front for us to relax and complain as much as we like without caring about others around.

名古屋城から名古屋駅へ戻ろうと思い、バス停へ行ったのですが、超満員で乗られなかったので歩くことにしましたところ、円頓寺商店街と円頓寺本町商店街の間の交差点にて愛知が誇る三英傑の像に遭遇?! 火縄銃を手にカッコヨク決めているのが織田信長で、手に持っていたはずの笏がどこか行っちゃったのかな?風の豊臣秀吉に、武田群にボコられて命からがら浜松城へ逃げ帰ったときの肖像画をベースにされちゃっている徳川家康と、そして四人目はなぜか…水戸黄門であった(写真[1])。意味不明。黄門様だけなぜか多色づかいだし。杖は後付けだし。不敵に微笑んでるし。三英傑なんだから、三人で終わらせれば良かったのに…と、思うのはおそらく私だけではない。

 

[1] 三英傑+なぜか水戸黄門 [2] 六地蔵のうちの五体は外に [3] 愚痴聞き地蔵様に愚痴ろう

モヤッとついでにその足で、名古屋駅の近くにあるらしいというぼんやり情報を頼りに愚痴聞き地蔵様を目指す。病気平癒、無病息災、交通安全、災難消除、諸願成就、合格満願、水子守護などなど、生きていればどこかで必ず抱えるであろうお悩みを聞いていただくためにと祀られている六地蔵様のうちの一つが愚痴聞き地蔵様です。他の五体のお地蔵様は道路に面してお立ちになっていて、通りすがりにお参りすることができますが(写真[2])、愚痴ろうというときに往来に面していては何かと都合が悪かろうということで、愚痴聞き地蔵様のみ塀の中におまつりされているという、ご住職の配慮はとても行き届いておりました。おまけにじっくり愚痴れるようにと、お地蔵様の前には腰掛けも用意されているという(笑)。大きなお耳に手をあてて、「さあさあ、言ってみなされ。聞いてあげましょう」な雰囲気全開です。ちなみにこちらのお地蔵様は、聞いてくれるだけで解決してくれるわけではなく、愚痴ってスッキリしたら、その先は自力で頑張りたまえ、ってことみたいなのであしからず。