GOOD DESIGN EXHIBITION 2015

2015年11月02日(月) 17:45

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, 奈良, イベントの話, モノ+コトの話

GOOD DESIGN EXHIBITION 2015: 3 beautiful designs I choose among 1,337 award winners. I was amazed by the furniture for education, which introduces a sustainable system in a local. Students assemble desks with the top upon their enrollment, carve their daily news or make it absorbed their dribbles…, and disassemble to bring it home with them after graduation. At the season of enrollment every year, local enterprises create new desk tops for first-year students. Great and almost permanent connection between local education and local enterprises is designed, too. The gas stove for mountaineering, which I would never use myself, looked so stable even at a rock ridge, and the exhibition itself was well-considered to convey the product’s great design and performance, which I really liked. The usage of disposable chopsticks has been decreased, but this Monyo Waribashi, chopsticks with traditional Japanese “Monyo Patterns” carved, reminded us the huge potentialities of such a value-adding design.

週末に旦那と行ってきました。G展。今年は音と光を組み合わせてどうのこうのというモノコトが多かった印象です。流行ってますね。それから、生椎茸が受賞しているというオドロキ。もう何でもありだな、Gマーク。

大賞候補8点の中にはグッと来るものがなかったので、旦那と二人で協議の結果、勝手にトップ3を選びました(笑)。

 

[1] 自分で組み立てるつくえ [2] 安定感抜群の登山用バーナー [3] 付加価値てんこ盛りの割り箸

1位は二人で文句なく一致。教育用家具“地域産材で作る自分で組み立てるつくえ”です(写真[1])。中学一年生の春、各自が自分の机を組み立てます。三年間、思い出を彫り込んだり、ヨダレをしみ込ませたりしながら(笑)自分の机として大切に使い、卒業するとき、天板部分を持ち帰ります。天板は棚と一体化していて、一人膳のように使えるようデザインされているそうです。脚は学校で継続して使いますが、天板は、毎年一年生が入学してくるたびに人数分を新調する仕組み。地場産業と地域の学校が半永久的につながりを持ち続けられるという枠組みのデザインもよくできています。こんなステキな机で勉強できる中学校へ行きたかったなー。

勝手に2位は、登山用バーナーです(写真[2])。登山しないし、山で炊事とかあり得ないけれども、それでも、自然界のどんな凹凸にも負けずに抜群の安定性を約束してくれそうなこのバーナーには感心してしまいました。展示もウマイです。製品の安定感を見事に伝えてくれていました。そういうところまで配慮してこそデザイナーである。

勝手に3位は、旦那からの一押しで文様割箸に決定です。1位のつくえと同じく奈良県吉野からのエントリー。今年は奈良の年のようです。コスト削減やエコ意識などから割り箸の利用が減っているらしき昨今ですが、巻き返す威力を十分に持っている素敵な割り箸たち。レーザーで文様を焼き付けることで割り箸に大きな付加価値が刻まれました。焼き付け作業は“森林科学科”なるカリキュラムを擁する奈良県立吉野高等学校の生徒さんたちが行っているそうですが、丁寧で立派な仕事をしてくれています。文様がそもそも美しいし。ホームページもとてもステキにできていますので是非のぞいてみてください。