2015年8月の読書記録
2015年10月28日(水) 15:02
本&映画の紹介実はマンガ『ちいさこべえ』の一気読みなんかもしてましたんで、ちょっとマジ読書量は少なめになってしまいましたな。いやいや、前半は仕事が大忙しで、後半は家族の一大事でエライことなってたんです。そうです、言い訳です。
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1446ページ
ナイス数:34ナイス
沈みゆく大国アメリカ (集英社新書)
オバマケアはマズイらしい。が、コレを読んでもなお実感がわかない。それは自分が当事者ではないというのが一番だけれど、アメリカの西や東や北に暮らす友人たちとの会話はいつも楽しく前向きで、医療問題に対する懸念なんかは話題に上らないし、そもそも彼らは富裕層とまではいかなくとも、上々の仕事を持った優秀な人たちだから…なんだろうな、きっと。とりあえず我が国の医療制度は守らねばならない。自分にできることは…健康第一。保険料をしっかり納めつつ、無駄な医療費を使わないで済むように。
読了日:8月7日 著者:堤未果
美貌格差: 生まれつき不平等の経済学
表紙の影響もあるし、自分が女子であることも関係するだろう。ブスとかブサイクが被っている損失…というお題目を見て、女子の話だと思い込んだがそれは先入観でした。男女関係なく、ブサイクな容姿はその人の足を引っ張るんですって。研究で立証されてるんですって。それは未来永劫かわらないんですって。辛い…(笑)。でも、データが少ないうえに推論が多くて、データの図解とかもないから読み取りにくいし、本当のところはちょっと怪しいです。最後でブサイクな人たちにエールを送る的フォローがありますがフォローになっていなくて笑えた。
読了日:8月12日 著者:ダニエル・S.ハマーメッシュ
人間は自分が考えているような人間になる
自己啓発本なので精神論が中心だし“奉仕”をベースにするあたりに強い宗教感がにじみ出ているのだが、“お金持ちを目指したい人”のための自己啓発本くらいに位置づけるとすっきり読める(笑)。とはいえ、“不安定こそ、人間を奮い立たせ”るとか、“無知は失敗の言い訳にはならない”とか、良いことスパッと言い切ってくれてるところはすごくイイ。さらに“客の投票用紙は金である”とか、“本当のボスは客だということを従業員に理解させ”る必要があるとか、UCDの軸に繋がる名言もチラホラ。
読了日:8月19日 著者:アール・ナイチンゲール
赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)
地頭が違う。青年期特有の(笑)意味不明な言動(なかでも足の親指の爪を自分で剥がすとか究極意味不明)と斜に構えて世間を冷めた目で見つつ、少しずつメタ認知を確立していくあたりとか、東大受験が前提の東京の高校生ってことで、うん、地頭が違う。だから余計に意味不明(笑)。最後に出会う赤ずきんちゃんとの対話は優しさに溢れていて、主人公もそして読者も救われます。
読了日:8月25日 著者:庄司薫
触法少女 (徳間文庫)
辛い物語ですね。我が子を虐待できてしまう瑠美子と我が子のために警察で嘘の証言をできてしまう里実の母と、いずれにしてもまず“母”が人間として未熟で、大人としてあるべき姿を娘に見せられていない。と、言うのは簡単で…。親になることの重みを痛切に感じさせてくれるお話でした。
読了日:8月27日 著者:ヒキタクニオ