進撃の巨人展は待つよ

2015年01月14日(水) 19:49

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話

BE READY TO QUEUE FOR KYOJINTEN: Shingeki-no-kyojin, a Japanese manga lately in great demand, now gets much attention by having an exhibition with a full-size replica of a giant. The spacial design of the venue can be much more improved, but the prepared manga books for those who are in the queue for the VR theater was nicely designed. For those who are to go to the exhibition, get an advance ticket to enter the exhibition early afternoon, and get there during the morning to enjoy the VR theater first. It can be more crowded toward the end of the exhibition, but I believe the strategy works.

年末のモロッコ旅行に先だって、旦那が大人買いしたものがありました。Kindle版『進撃の巨人』1-15巻です。そしてそれを、モロッコくんだりまで行って毎夜読みふける40過ぎの夫婦…(笑)。上野の森美術館で開催中の『進撃の巨人展』へ年明けに行くぞ!と決めてチケットを買ったので、旦那曰く「巨人展に行く前に全部読んで追いついておかないと…」ってことだったのですが、結論から申しますと、展示はテレビアニメで放映されているところまでで、8巻くらいから先はベールに包まれたままでしたので、全巻読んでない方も安心してください。

10時入場のチケットを持って現地に到着すると、すでに長蛇の列でビツクリ。「10時~11時30分のチケットをお持ちの方、最後尾はこちらで~す」と係の人が叫んでいましたが、入場時間の刻み幅、広すぎね? 30分くらいで刻んでくれればいいのに…というのが最初のぼやき。結局、10時前には着いたのに入場できたのは11時近くということで待ち疲れ。

 

[1] 入場直後はすごい混雑 [2] リヴァイ カッコイイ [3] 超大型巨人実物大模型

やっとこ入場して最初の原画展示セクションに進むもスゴイ人で遠くから眺める(写真[1])。係のお姉さんが「順路はありません。比較的空いている奥のほうへお進みいただき、空いた頃に入り口付近へ戻ってご覧いただくことをオススメしま~す」ってな感じで叫んでいましたが、間もなく同じお姉さんが「あと5分ほどで次のグループが入場となりますので先へお進みくださーい」とか言っちゃう。最初に言われたとおり奥のほうへ行っちゃった人は入り口付近の原画を完全に見逃してしまうではないかー!と言っても、誘導に従っている人はほとんどいなかったので混乱はありませんでしたが、客を小馬鹿にした誘導はやめたほうがよいのではないかと思った次第です。ぼやきその2。

ごく一部の展示を除いて、写真撮影OKです。おかげで私もここに写真を載せられるわけですが、そのおかげで客の歩みがノロイのだ。難しいところですね。アニのシーンを体感しながら階段を下りた先には原作に従って忠実に再現されたリヴァイ兵長のブレードとかが展示されてます(写真[2])。あー、やはりリヴァイが断トツでカッコイイ(笑)。そしてクライマックスとして用意されている超大型巨人の実物大模型(写真[3])。ここまで行くとなぜか空いていて写真も楽勝で撮れる感じです。確かに巨大でビビる大きさではありますが、60メートル級という高さを体感できないのが惜しいですね。ぼやきその3。それよりも、最後に訪れる売店にコソッとある巨人の足(写真[4])のほうがリアルで気持ち悪かった。

 

[4] 巨人の足…デカくてリアル [5] 待ってる間にマンガをどうぞ [6] 三連休でも当日券ありました

本展を見終わった後には360°体感シアター哮の列に並びます。待ち時間およそ75分とかいう案内板を見て怯むも、やはりコレを飛ばすわけにはいかないので並ぶ。列の最後尾付近にマンガが積んであって(写真[5])、待ってる間にお読みくださいという仕掛けです。7割くらいの人たちが読んでいたかな…。読んだら次の巻が読みたくなって買っちゃうんだろうな~。すごく巧みなマーケティングかもしれない(笑)。

肝心の哮は、ヘッドマウントディスプレイを装着して、トロスト区攻防戦に自ら加わる体験をさせてくれるものです。巨人に食べられそうになるシーンにドキドキしますが、寸前で助けてくれるミカサに惚れ惚れする男子はきっと多いことでしょう。焦点を合わせるのが難しかったり、ちょっとのすき間から現実の風景が見えてしまったり、他のお客さんの声が聞こえてしまったりするので、完全な没入感を得るほどまでには至っていませんが、自ら立体起動装置を付けてトロスト区を飛び回っている風は体感できます。本展のチケット(または半券)がないと入れませんし、チケットを購入する流れのままにシアター入りしないと並び直し(トイレで抜けるのもダメ)という厳しさで、割り込みをはじめとするズルを防止する策だとは思いますが、そこまで厳しくする理由がいまいちよく分からなかった。本展の半券があれば、もう一度見に行くこともできるのかな? 当日のみなのかな? うーん、謎。

これから巨人展へ行く人は、10時目標くらいで会場へ行き、午後の当日券を購入(写真[6]…三連休の初日でしたが当日券ありました)したうえで、先に360°体感シアター哮の列に並び、トロスト区攻防戦を終えた後、ゆっくりランチでもしながら本展の入場時間を待つっていう作戦がよろしいかと思います。いやしかし、会期終了へ近づくにつれ、当日券が減るかもしれないし、平日はもっと空いてるかもしれないし、いずれにしても並ばず見られる設計にはなっていないように思うので、そのへんは心して会場入りするべしってことかな。