ホテリ・アアルトへ

2014年08月25日(月) 16:40

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 福島, モノ+コトの話

TO HOTELLI AALTO: Hotelli Aalto in Urabandai, Fukushima prefecture, is an amazingly renovated hotel from a forty-year-old mountain cottage. The same as Otaru Kuramure, all the beverages at the hotel are complimentary, and it’s interesting to have such a best collection of soft drinks in the room or the lounge, though we still love to drink beer;-) Maybe because of this complimentary system, the person at the front desk kept reminding us that the check-in time would be 3pm, which sounded that we would not be welcomed if we arrived at the hotel before that time. His attitude turned out to be one of the few disappointing points of the Hotelli Aalto, and some other satisfactory facilities and services would be introduced one by one.

 

[1] ホテリ・アアルトに到着 [2] オールインクルーシブです [3] 湯冷まし用の飲み物たち

この夏、小樽旅亭 藏群を訪れるよりも少し前に、福島県は裏磐梯にあるホテリ・アアルト(写真[1])へ行きました(いつの間に…笑)。“厳しい自然の中で豊かに暮らす北欧のライフスタイルと自然を敬う日本の心をつなげたい”という想いを込めて、築40年の山荘を見事にリニューアルして作り上げたと言われる建築家渾身の宿です。噂どおり、もともとの古さをまったく感じさせないキレイで居心地の良い空間がわたし達を迎えてくれました。

藏群と同様、オールインクルーシブシステムを採用するホテリ・アアルト。客室には、キューリグのコーヒーメーカーとブリュースターが備えられていて、コーヒーはもちろんのこと、紅茶に緑茶に烏龍茶まで手軽に淹れたてを楽しめるようになっていました。冷蔵庫にもお茶やお水のラインナップが豊富で、缶ビールはわずか2本(写真[2])。アルコールを楽しみたい人は、1階のラウンジへ…というのが基本のようです。

気が利いていたのは、お風呂場から廊下へ出たところに用意してくれている湯冷まし用の飲み物たち(写真[3])。普段はまったく目に入らないコーヒー牛乳(しかも瓶!)にうっかり手を伸ばしそうになるも、お腹がピーってなるのはマズイので会津磐梯サイダーとビール(写真[4])を片手(いや、両手だしっ)に、夏を感じさせてくれる風鈴の音がうれしいラウンジ(写真[5])でまったりしよー!と思いきや、旦那が外のテラスで蚊をも恐れずいかにもまったりしていて(写真[6])呼ばれました。

 

[4] サイダーとやっぱりビール [5] 風鈴の音がうれしいラウンジ [6] 風が心地いいテラス

オールインクルーシブシステムは、食べるモノより飲み物重視の飲兵衛夫婦には本当に有難い仕組みでして、いや、だからと言って呑み狂うほど不埒な振る舞いはしないので安心していただきたいのですが、この仕組みがあるからかどうかは分かりませんが、チェックインの時間が3時だということをシツコイくらいに聞かされたのは少し不愉快でした。最寄りのバス停はどこですか?と電話で問い合わせたり、早いの承知で伺って「荷物を預かっていただけますか?」とフロントでお願いしようとしたり、そのたびに「お部屋のご用意ができるのは3時以降でして…」と、はっきり言わないまでも“3時前には来るな”というメッセージが力強く伝わってきてしまった。言い方ひとつで満足度は大きく変わるんですよね。ホテリ・アアルトのいちばん残念だったところはコレでした。でも、うれしい側面もたくさんあったんです。一つずつ順にご紹介していきます。