ダサくて素敵なのし袋
2014年01月28日(火) 18:43
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 山口, モノ+コトの話SPECIAL ENVELOPE FOR CELEBRATION: In Japan, we use a special “white and red envelop” to offer a money gift for a bridal couple or a newborn baby. And, this is the one my husband prepared for his sister who had her second baby in last November. Looks really cheap envelope, but it’s nicely designed for those who do not care about its looking, but who want to be sure if they follow the traditional practices. The scale marks help users to write their names in a limited area with a good allocation. The outer envelope allows users to take the inner envelope out without taking the strings off to check if some money is certainly inside.
11月の下旬に義妹が第二子を出産しました。旦那のマラソンついでに実家へ顔を出したおかげでさっそくのご対面も叶いましたが、東京でイカしたのし袋を買って行くのを忘れたことに気づいてガ~ン。仕方なく旦那にコンビニまで買いに行ってもらいました。そして旦那が買ってきたのし袋のあまりのダサっぷり(写真[1])に軽くのけ反りまして二度目の衝撃。しかし意外にも、このダサのし袋がユーザビリティに配慮された強者でして、三度目は嬉しい驚きでした。
まずは、“お名前まっすぐシート”です。このシートを短冊にピッタリ重ねて、印刷されている目盛りにあわせて名前を書けば、ちょうど良い場所に、ちょうど良いボリューム感で、「あ~ん、名字でっかく書き過ぎちゃって名前がどん詰まり…」ってなことになって焦る心配をせず、余裕たっぷりに名前を書けるという優れモノ。ま、わたしは子どもの頃に書道を習っていたので、こんなシートがなくてもバッチリ書けるんですけどね(と、強がる割にはボールペンかよっ…写真[2])。
中包みが封筒になっているのはよくあると思いますが、このダサのし袋のスゴイところは、上包みまでが封筒になっていて、水引を外さなくてもお金を出し入れできるところです(写真[3])。「あれ?ちゃんとお金入れたっけな?」と心配になって中身を確認したくなる小心者の庶民の気持ちをよーく理解したデザインと言って良いのではないでしょうか。いや、それにしてもダサイから二度と使いたくないですけども、そういうことにこだわらずにコンビニでのし袋を買うような人にはこういう支援をしてあげないと!と、考えたうえでのデザインだとしたら素晴らしいです。