折り紙とパッケージデザイン

2013年12月10日(火) 17:32

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話

ORIGAMI & PACKAGE DESIGN: House Foods Corporation helps a lazy housewife like me by providing a package of white stew granules. Its package design is even greater, because the smaller split of the box becomes a cover to keep the granules away from moisture. On the sides of the bigger split has guides for valley fold to make the splits combined well. I believe this kind of design is based on the idea coming from traditional “ORIGAMI,” which is amazing and beautiful.

群馬県は神流町で開かれたトレイルマラソンに旦那が初出場しまして、走らないのに同行し、ウェルカムパーティで阻害感を味わってきた話はご記憶に新しいことと思います。このウェルカムパーティにて、わたしにとってはまったくもって未知の人なのですが、トレイルランナーの間では知らない人がいないという Bernard Donzel 氏の事故死を悼み、黙祷を捧げたり、折り鶴を折ったりするという地味なイベントがありました。そのときに思ったのです。折り鶴の折り方って、忘れないなぁーと。指が覚えてる。考えなくても折れる。キレイに折るコツすら覚えている。旦那は途中で一度迷っていましたけどね…。

なんの話かというと、ハウス食品が出しているシチューミクス(写真[1])のパッケージの話です(笑)。

寒くなってきたので、シチューでも作ろうかな…なんて主婦は思うわけです。しかしホワイトソースを粉から作るような気合いと腕を持ち合わせていない。すると当然、こういう簡便な選択肢になります。そしてなぜハウス食品にしたかと言うと、パッケージが完全に私好みだったからです。“10皿分”みたいな破天荒な量を買っても、二人暮らしの我が家では一度に使い切ることができません。余る。保存する。そんな中途半端な箱がいろいろたまって嵩張る。そんな展開です。それはどこのシチューミクスを買っても同じ展開。違うのは、ハウスのものの場合、保存するパッケージを少し小さくできるということです。

 

[1] ハウス食品のシチューミクス [2] 側面に谷折り線があります [3] パッケージが小さくなりました!

開け口からミシン目に沿ってパッケージを二分し、大きい方の箱の側面についている谷折り線に沿って内側に折り込み(写真[2])、小さい片割れを“蓋”としてかぶせれば、残った顆粒をなるべく空気に触れない状態で保存することが可能になります(写真[3])。

ちょっと谷折り線を入れておくとか、ちょっと折り込ませることで蓋をしやすくするとか、その辺りの発想がもともとは折り紙から来ているような気がするんですよねー。欧米人にはなかなか思いつかないのではないか、と(やっと繋がりました笑)。こういうところ、日本がもっと売り出していくべきところではないでしょうか。