ゲートは機能していない

2013年11月29日(金) 16:59

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話

GATE DOESN’T WORK: The split gate asks cyclists to get off the bicycle here to enter the park, and walk. As one of those gates is taken away and offers a wide enough space for cyclists to go through without getting off. I wonder why the gate is taken away, though there is another special gate for wheelchairs. Even though the gate successfully makes cyclists to walk at the gate, they are able to ride on after they go through the gate. What does the gate mean, then? The rule itself may need to be reconsidered.

 

[1] 公園入口の自転車ゲート [2] 園内は降りて通行してね [3] すき間のおかげで下車不要

わたしのジョギングルートにある辰巳の森緑道公園にはなかなかの距離の桜並木があって、春のシーズンには花見客で賑わいます。自動車やバイクの園内への乗り入れは禁止されています。でも自転車はOKです。しかし、できれば自転車から降りて、押しながら通行して欲しいというのが公園管理者の希望のようです。入口のゲートには、自転車に乗ったまま進入するのは絶妙に難しい幅の切れ込みが入っていて(写真[1])、押してここを通ってね!というメッセージが貼られています(写真[2])。

入口でいくら降ろすことに成功しても、ゲートを過ぎてすぐに乗車してしまえるので、はっきり言って無意味なんですが、他所では見かけたことのないゲートだったので紹介してみました。ちなみに並びには、せっかくのゲートを撤去してしまっている箇所がありまして(写真[3])、自転車の方々は、自転車から降りることなく、ここを悠々と行き来しておられました。このすき間、むしろ「ここ、どうぞ~」って言っちゃってるもんね、そりゃーここ通りますよ、乗ったまま。なんで外してるんだろう? ちなみに車椅子の方が通行できる場所は別に用意されているので、ここは塞いでしまってもなんら問題なさそうなんですけども…。意地悪(?!)に徹することができなかったか? あるいは誰か蹴躓いて怪我でもしたか? 何にせよ、人の行動を変えるのって難しいですよね。人は易きに流れますし…。そもそもさして人通りの多くない公園です。自転車を降りて通行してもらうことにどれほどの意味があるでしょう? ルールのほうを見直してみる必要があるのかもしれません。