2013年9月の読書記録

2013年10月08日(火) 17:52

本&映画の紹介

月8冊程度がスタンダードになりつつあるな…。もう少し増やしたいけど、9月は一冊目の『貧乏人の経済学』がヘビー過ぎたのでこんなもんだろう。9月一番のオススメはなんと言っても『家族写真は「 」である。』である。

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2181ページ
ナイス数:32ナイス

貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える 貧乏人の経済学 – もういちど貧困問題を根っこから考える
持てる者が持たざる者を救おうとあの手この手を論じ、働きかけるけれども、どの手も一理あるが一理しかない…という厳しいツッコミの連続です。根っこが腐ったままでは水をやっても育たない。いきなり大木を目指せと言ったって無理。人間の持つ弱さやちょっとした勘違い、過大な期待と現実とのギャップが援助という実の生育を阻んでいるという事実を直視し、地道に取り組んでいくしかない、という気の遠くなる結論ですが、結局そういうことですね。
読了日:9月3日 著者:アビジット・V・バナジー,エスター・デュフロ


スナックさいばら おんなのけものみち    七転び八転び篇 スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇
ふつうにバカ笑いしながら読了。うちの旦那はとびきりの当たり馬券だったんだな…ということを再認識したかもしれない。ちょっとほころんでいるところもあるけれど(笑)、そういう部分を「しゃ~ないなぁ、私が繕ってやるよ」と思えるくらいには長く一緒にいるし、私の腐りかけた頭や心に薬をぬってくれるのも旦那だしね。これからも楽しくやってこーぜ>旦那。
読了日:9月6日 著者:西原理恵子


家族写真は「  」である。 家族写真は「 」である。
買ってしまった…。『LOVE展』で惚れ惚れした浅田政志さんの『浅田家』がどんな想いから生まれ、家族がどんな気持ちでそのフレームに収まっているのかがわかる一冊です。『浅田家』の写真もたくさん紹介されています。笑えます。自分の家族で再現してみたくなります。でも思いとどまりました。実際に撮るとなるとものすごくエネルギーのいることだからです。浅田家のみなさんには愛もあるけどパワーもある。素敵なご家族ですね。
読了日:9月11日 著者:浅田政志


人の心はどこまでわかるか (講談社プラスアルファ新書) 人の心はどこまでわかるか (講談社プラスアルファ新書)
臨床心理学者の河合隼雄さんから、人の話を聞くことの難しさを学びました。職種はまったく違うけれど、深イイ学びがいっぱいの一冊でした。やはり、こういう仕事を選ぶ人の“強さ”は並大抵じゃないですね。
読了日:9月14日 著者:河合隼雄



母 -オモニ- (集英社文庫) 母 -オモニ- (集英社文庫)
在日朝鮮人として戦中戦後を生き抜いた方の苦労が綴られるものだと思って読み始めましたが、確かに苦労が綴られてはいましたが、母の逞しさ故かさほどの苦労話には聞こえなかった。日本や日本人に対する恨み辛みもあまり出てこないし。うまくはぐらかされた感じ? 著者の筆力の賜かな? 終わってみれば、押し付ける感じがなくて清々しかったかも。
読了日:9月15日 著者:姜尚中


カリスマ同時通訳者が教える ビジネスパーソンの英単語帳 カリスマ同時通訳者が教える ビジネスパーソンの英単語帳
これはとてもイイ本ですねー。旦那がいつだったか買ってきて、読まずに放置しているので、わたしが代わりに読んだった。最近の単語選び、雑というか通り一辺倒になってた気がするので、サクッと参考になりました。ビジネスシーンにフォーカスしてくれているのもイイです。旦那が読むべき一冊です。
読了日:9月23日 著者:関谷英里子


神さまのいない日曜日II  死者の国 (角川文庫) 神さまのいない日曜日II 死者の国 (角川文庫)
ユリーが言った「空気を読めるのに使えないというか…礼儀正しい無法者というか…真正面から場外戦法というか…」という台詞がアイをとてもうまく捉えていて唸った。すでにかなりの成長を遂げているアイ。次巻へ向けて伏線の数々で終わった感じなので、速攻で三巻へ手を伸ばすべきかも。
読了日:9月27日 著者:入江君人


聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書) 聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
認知科学やコミュニケーションの基礎を学んだわけではないのに、素で重要なことを解し、インタビューや対談という席で実行に移せていて、さらにその結果や効果を外化して、売れる本に仕上げている。恵まれた人でありつつ、それを鼻に掛けることなく、常に学び続ける意思を持って仕事に臨む姿勢こそが彼女からの一番の学び、かな。
読了日:9月30日 著者:阿川佐和子