残念な転倒を防ぐ配慮

2013年05月23日(木) 16:53

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WAYS TO PREVENT US FROM TRIPPING UP: There is an unwanted step in front of Sony Building in Ginza, but it provides every possible way for guests to recognize the uneveness or to come and go without caring it. The green markers on the edge, additional slopes, and an eyecatching signage in yellow. The sinage seems to be located there to obstruct the path from the street to the auto door, which makes it possible to reduce the number of people who try to access to the auto door from the location without the slope.

段差が2段あることをうっかり忘れてよく蹴つまづいてしまうので、段差があるだけではなく、“段差は2段ある”と注意書きを直すべし…と書いたのは桜の咲いている頃でした。それを読んだ知人がファミマ公式のお客様相談フォームなるものに書き込んでくれたおかげで最近、“※段差2段あります”という貼り紙が追加されました(写真[1])。素直に指導に従っててカワイイな(笑)。でもちょい残念なのは、お店の外から中へ入るときに読めるようになっているだけで、逆向き、つまりお店の中から外へ出るときに配慮した貼り紙は用意されていない点です。入店するときに2段の段差を意識できたからといって、帰りまでそれを記憶にとどめておくような記憶容量の無駄遣い、人間の脳はしないんじゃないかな? それに出入り口は二箇所あるので、入店するときにこの注意書きを必ず目にするわけでもありません。同じ貼り紙を裏にも貼ればイイだけなのに、惜しいですね。

 

[1] より親切な注意書きに [2] ソニービル前にも段差あり [3] 数々の配慮で転倒防止

似たようなちょっとの段差を銀座ソニービル前にて発見しました(写真[2])。いつからこのような対策が講じられているのかは分かりませんが、段差のエッジに緑色の目印シールを点々と貼り付け、加えて自動ドアへ向かう人たちが通りそうな範囲にはスロープを後付けしています。さらに、スロープの端近くの少し高い位置には“段差注意”の目立つ標識をドンと置いて、注意喚起をしています。この標識の配置場所も絶妙で、これが進路を軽く妨害するおかげで、スロープのないところから自動ドアへ向かってアクセスしようとする人を減らすことに成功しています。残念な段差は無くすのがベストですが、取り除けないならこうして残念な転倒を防ぐ配慮をしたいものですね。