ホーチミンシティ観光

2013年05月14日(火) 19:26

アジアのそこここ, ベトナム

TOURISTY PLACES IN HO CHI MINH CITY: Visited the Independence Palace and War Remnants Museum in Ho Chi Minh City. The latter especially provides you an opportunity to learn how many victims of Agent Orange are still suffering from various secondary diseases. It is obvious that the country lags significantly behind other Asian countries because of the war, but girls enjoy their after school hours with their smartphones at a fast-food shop, which looks very similar to a scene in Japan. Vietnam aims at turning into an industrial country by 2020. Well, let’s have a look.

南ベトナム政権時代の大統領官邸で、解放軍の戦車による無血入城によりベトナム戦争が集結をむかえた場所です(写真[1])。現在は“統一会堂”と呼ばれ、国賓を迎えるときや会議などに使用されますが、予定のないときは一般公開されています。ただしノーエアコン。極めて暑いので、覚悟して行きましょう(笑)。カンファレンスホール(写真[2])の椅子とか、壁面を覆う漆画とか、かなり豪華で美しかったですが、おもむろに展示されている像の足(写真[3])が最高にインパクトありました。

 

[1] 旧大統領官邸/現統一会堂 [2] カンファレンスホール [3] おもむろに象の足

戦争証跡博物館(写真[4])は、戦争を知らない世代にまでも影響を及ぼし続ける枯れ葉剤の魔力を赤裸々に示す写真展示(スイング写真)が圧巻です。凄惨な写真ばかりなので、そういうのを見たくない人は行ってはなりません。“世界でもっとも有名な戦争写真”もありました(写真[5])。この写真とここに写っている少女については『ベトナムの少女』という本に詳しく綴られています。わたしも現在読書中。展示の後半に、アメリカが過去に絡んできた3つの戦争(第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争)のさまざまな“数字”を比較する表がありました(写真[6])。巨額を投じてすごい数の爆弾を落とし、犠牲者を上積みしてきた事実をこうして数字で見せられると、負けるわけにいかないというアメリカ政府の思いが痛いです。

 

[4] 戦争証跡博物館 [5] 世界一有名な戦争写真 [6] 米国は負けたくなかったのだ

解放軍の勝利により共産主義国家としての自立を勝ち取って今にいたるベトナムですが、他のアジア諸国に比べると経済的・文化的な発展は遅れをとっていると言わざるを得ません。まだ少しずつ信号を足してるところですし(写真[7])、むき出しの電線は絶妙に絡まり合って機能しているのがむしろ不思議なくらい(写真[8])。一方、ファストフード店でたむろっている女子高生は全員、スマートフォンらしきものを操って、会話なき集会中(写真[9])。日本の風景とさほど違いありませんね。

 

[7] 信号を追加しています [8] むき出しの大量電線 [9] 女子高生はスマホに夢中

2020年を目標に農業国から工業国への転換を図っているというベトナムの今後に注目しましょう。