とある寿司屋のメニュー
2013年05月28日(火) 17:22
UXいろいろ, 本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 東京, サインやUIの話, モノ+コトの話MENUS OF A SUSHI RESTAURANT: The menu of a sushi restaurant in Tokyo Midtown is well done, as you are able to see which price is for 2 pieces and which one is for only 1 piece. This is a well considered design especially for a tourist from abroad. Another menu for “today’s special,” however, has very many issues to be solved, and I recommend a book “The Non-Designer’s Design Book” to learn how to improve it.
東京ミッドタウンにリニューアルオープンした函館の寿司 まるかつ水産のメニューが分かりやすくてイイです。お寿司って、記載されているお値段が1貫のものなのか、2貫分のものなのか、お店によって表記方法が違ったり、考え方が違ったりして地味に分かりにくいですよね? 日本人なら、1貫の値段の場合も2貫の値段の場合もあり得る…という知識を持っているので、注文する前に確認するという行動を取れますが、外国人観光客などは知らずに注文して、2貫くると思ったのに1貫だったり、その逆だったりとかして戸惑うことがあるに違いありません。その点、まるかつ水産のメニューは見れば分かる(写真[1])。
このお店、以前は同じフロアのもう少し奥まったところに回転寿司として出店していたんですよねー。人通りの多い場所に移動し、回転もやめての再出発です。このリニューアルに伴い、価格がかなり上がった様子。食べログに「二度と行きません」と激怒されている方がいらっしゃいました(笑)。価格の高騰は場所代や、もしかしたらこの立派で分かりやすいメニューの製作コストなども関係しているのかもしれません。ユーザビリティはコストとのトレードオフなのか…と思うと少し残念な気もします。
もう一つ残念なのは、本日のおすすめ握りセットメニューです(写真[2])。日替わりのメニューということは毎日作成しなければならないわけで、店員の手作り感ムンムンです。お世辞にも美しいとは言えません。分かりやすく…もない。縦書きと横書きの混在はまー許す(見せようによっては分かりやすい情報提示が可能だから)として、頭は揃えるようにするとか、行間は一定にするとか、意味不明なグルーピングはしないとか、産地を表示するなら統一して表示するとか、もう少し色んなところが何とかできそう。産地表示があったりなかったりしたら、ないネタの出どころが疑わしくなってしまうではないか…。コレ、何でつくってるのかな? Wordか?(だとしたらMicrosoftにも責任あるな…笑)
マイコミから出ている『ノンデザイナーズ・デザインブック(写真[3])』とか読んで、ぜひレベルアップを狙って欲しいところです。