2013年3月の読書記録

2013年04月01日(月) 16:56

本&映画の紹介

3月は読みました。小説がことごとくヒットだった。篠田節子の『弥勒』、宮部みゆきの『ぼんくら』、重松清の『希望ヶ丘の人びと』など。そしてル=グウィンのファンタジー論『いまファンタジーにできること』はゲドファン必読。仕事につながる勉強本が少ないのは反省かな…。

 

読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5077ページ
ナイス数:47ナイス

 

LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書) LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)
LINEの必要性を感じていなかった大人なり。スタンプはまだ一度も押したことがない。確かにあれはキモカワイイとは思う。しかしそれらを使って楽しくチャットをしたーい、と思う相手がいない。高校生の姪っ子に構ってもらうしかないか…。いちおう、少しいじっておいたほうがよさそうだな、仕事柄…と思わせてくれるくらいの本ではありました。
読了日:3月1日 著者:コグレ マサト,まつもと あつし


面白い本 (岩波新書) 面白い本 (岩波新書)
自分ではなかなか選ばない本をたくさんオススメしていただきました。とりあえず、たくさん注文します。買いまくります。そして読む。楽しみすぎて待ちきれない。
読了日:3月6日 著者:成毛 眞


笑う裏社会 (Forest2545Shinsyo 79) 笑う裏社会 (Forest2545Shinsyo 79)
感想かいたはずなのに消えてる。たまに消える。裏社会の人に消されたわけじゃないよね…(んなわけない)。恐い業界で文字通り身体をはって仕事をしている著者の気合いを尊敬します。
読了日:3月8日 著者:島田文昭


名もなき毒 名もなき毒
先日『良心をもたない人たち』を読んだばかりで、そこで述べられていた“良心”や“スーパーエゴ”と宮部みゆきの描く“毒”とが絶妙に絡み合って気持ちの悪い味わいになってしまいました…。2006年の作品ですが、人の内や社会の深層に潜む“毒”はさほど変わっていないというか、一層“毒”が濃くなっているというか、そんな切なさを感じさせる物語でした。
読了日:3月10日 著者:宮部 みゆき


弥勒 (講談社文庫) 弥勒 (講談社文庫)
主人公の“心”が右へ行ったり、左へ揺れたり、理性的に考えたかたと思ったら、情動に突き動かされてしまったり。文化を精神の腐敗として抹殺し、文明をなかったこととして原始的生活へ戻ることを強いるクーデターの行く末は…。浮かれ気分で訪れた旅先で見たモノ、見せられたモノの見方や受けとめ方を、わたしは改めなければならないのかもしれない。今後、旅に出るときの課題を突きつけられたような気分です。
読了日:3月12日 著者:篠田 節子


男どき女どき (新潮文庫) 男どき女どき (新潮文庫)
不運の死を遂げられた向田邦子さんの作品をはじめて読んでみた。すらすら~と流れるように読めてしまいました。昭和60年の発行で、彼女が50代前半から中盤になるまでに著した物語やエッセイがまとまっています。親世代の女性が50歳を過ぎたときに感じたこと…と思って読むと、世代を超えて普通に頷けることばかりで感慨深いです。
読了日:3月14日 著者:向田 邦子


世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア 世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア
トランザクティブ・メモリー。誰が何を知っているかを知っておくこと。効率のよい学習には欠かせない知恵だ。聞く人を間違えたらイカンのだよ。それは個人でも組織でも一緒。それから、知の探索と深化のバランスを保つこと。“両利き”とはうまく言ったものですね。経営にはあまり興味ありませんが、地味に参考になりました。社会人全般におすすめ。
読了日:3月16日 著者:入山 章栄


ぼんくら(上) (講談社文庫) ぼんくら(上) (講談社文庫)
宮部みゆきの時代物に初挑戦。めちゃくちゃ面白い。短編集だと思って気楽に読み始めたら、それらは単なる、いや極めて重要な伏線でした。長い影の正体が気になって仕方ないので速攻、下巻へ突入です。
読了日:3月19日 著者:宮部 みゆき


一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記 一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記
万人にとっての最高の宿はないとか、価値観が少し違えば★の数なんてすぐに増減するといったスタンスで書いているところにすごく共感を持てる。ただ、かなりの偏食者らしく、食事に対する視点と評価に偏りがみられるのと、同行されているスタッフの発言がちょこちょこありますが、それらがちょっとアホっぽいのが残念。でも何軒か、行ってみたい宿が見つかりました。
読了日:3月20日 著者:岩佐 十良


ぼんくら(下) (講談社文庫) ぼんくら(下) (講談社文庫)
やる気を見せずに色々やっちゃう平四郎、優しいのにその優しさを素直に出せないお徳さん、利発なのにおねしょの取れない弓之助、不幸を引きずらず前向きに生きる佐吉、挙げ連ねればキリがないほど登場人物がみんな素敵でした。鉄瓶長屋がなくなって、みんなバラバラになってしまうのが残念です。
読了日:3月21日 著者:宮部 みゆき


誘拐 (ちくま文庫) 誘拐 (ちくま文庫)
成毛氏の『面白い本』のオススメに従って、戦後ノンフィクションを代表する傑作として名高い『誘拐』を読了です。逆探知が法律で許されていなかった頃、自らの人生のちょっとした綻びを縫い直してやり直そうとする男が金目当てにあっさりと幼い命を奪い、比較的容易に警察の目を誤魔化して危うく逃げのびそうになってしまうリアルな話。最後まで粘ってくれる刑事がいたこと、顛末を書き残してくれるジャーナリストがいたこと、そういう人たちがいたから日本は変わってこられたんだ…と思える一冊です。
読了日:3月24日 著者:本田 靖春


ニッポンを幸せにする会社 あってよかった! 応援したい ニッポンを幸せにする会社 あってよかった! 応援したい
震災の後、すばやくイイ動きを見せた日本企業を紹介する本でした。個人的にはダメ出ししたい企業とかも含まれていたので唸るところもありますが、“震災後の対応”と“未来への取り組み”といったあたりに主軸をおいてみれば評価されることの多い会社かな…と思います。長期投資のススメが本題だったらちょっと折れるなー。これから就職活動をされる方には会社の“見方”として勉強になるところがあると思います。
読了日:3月25日 著者:鎌田 實


死にカタログ 死にカタログ
“死の場所”と“死の理由”がとても面白かった。否、“面白かった”は表現が悪いな…。興味深かったと改めよう。ちょうど日本人の自殺についての講演会に行ってきたばかりだったので、小さいところでリンクして、色々と思うところがありました。が、その内容はここには書かない。毒吐き注意。ほら、“死”はデリケートだから。
読了日:3月25日 著者:寄藤 文平


いまファンタジーにできること いまファンタジーにできること
「(一)登場人物たちは白人で、(二)中世っぽい時代に生き、(三)善と悪の戦いを戦っている」というファンタジーについて広く前提とされていることに苛立ちを募らせるル=グウィンが『ハリー・ポッター』(正確にはコレを評価する人たち)を斬り、ファンタジーの中での動物の扱われ方を論評し、そうした彼女の思いがどのように『ゲド戦記』に現れたのかを軽快に語ります。読後は必ず、『ゲド戦記』を再読したくなることでしょう。
読了日:3月27日 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン


希望ヶ丘の人びと 希望ヶ丘の人びと
中学の同級生に会いたくなった。少しだけ。いたいた、エーちゃんみたいな孤高のヤンキー。屯ってるのが多かったけどね。チクリ宮嶋みたいなのはあんまり思い当たらないけど、それにしても、剥げた孤高のヤンキーは辛いな…。でもエーちゃん名言吐きまくり。相当イイわ。「幸せってのは、もっと図太いぜ」だって、あー、イイ。これからの前進あるのみ。
読了日:3月27日 著者:重松 清


趣味は何ですか? (角川文庫) 趣味は何ですか? (角川文庫)
『やせれば美人』ほどの面白さはなかったな…。ぜんぶ当たりってわけではないのか、高橋秀実。“武士道の精神とは「敵討ち」などではなく、時間の無駄を恐れないこと”とか言ってくれちゃってる(笑)。郵趣人のあたりがいちばん面白かったかな。風景印を押したいがために郵便局の臨時職員になってるおっちゃんとかいるらしい。本気ですね。
読了日:3月29日 著者:高橋 秀実