包丁の代わりに糸
2013年01月23日(水) 18:36
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, おいしいモノの話, モノ+コトの話THREAD INSTEAD OF KNIFE: You use a knife to cut a swiss roll into some pieces, don’t you? We use some threads instead of a knife for this cake. You just need to pick up two ends of a thread, cross them over the cake, and pull them slowly. Japanese smart design.
琵琶湖のほとりの町、大津で昭和33年に商いを始めたという叶 匠壽庵の叶ロール 和三盆を手土産に使ってみました。和三盆糖と大納言小豆で仕上げられた上品なお味の和洋折衷お菓子です。
これを選んだのは何を隠そう、包丁いらずでカットできるというふれ込みが気になったから。ロールケーキを包むフィルムの内側に“糸”が付いていて(写真[1])、その糸を両手で持ち上げて、ロールケーキの上で交差させ(写真[2])、左右へゆっくりと引き絞っていくと、キレイにロールケーキをカットできてしまいます(写真[3])。ふれ込みどおり、包丁いらずでした!
ロールケーキに包丁を入れると、中のクリームが包丁に付着してしまうため、見た目、キレイに仕上げようと思ったら、キッチンペーパーか何かで都度、包丁をキレイに拭かないとなりません。横着なわたしがそんな手間を取るわけはなく、せっかくキレイなスポンジになんとなくクリームがペロッと付いたいまいちなカットになること間違いなしです。叶ロールのように糸を使えば、包丁いらずなだけでなく、見た目の仕上がりもキレイという一石二鳥。包丁を洗う手間も省けるから一石三鳥か。いや、糸で切られるようになっているという秀逸なデザインが話のネタにもなるってことで、一石四鳥と言ってイイかもしれません。