知床岬クルーズ

2012年09月03日(月) 18:38

日本発信四方山話, 北海道

WILD BROWN BEARS: Small-sized boat is recommended for a Shiretoko sightseeing cruise, because fixed fishing nets are set along the coast to catch salmons and any boats have to pass over them. Big boats are not able to come closer to the coast to see bears which are also after salmons. Luckily, we were able to be on a small-sized boat, named “Dolphin,” and find some wild brown bears during the cruise.

9月になり、バリバリ仕事モードの日々ですが、旅の報告が終わるまでは気分だけでも夏休み…。ということで、道東旅行のハイライト第二弾(第一弾は野付半島なり)、知床岬クルーズの模様をお伝えします。

 

[1] イケメン漁師の乗った漁船 [2] 知床岬の向こうに国後島 [3] 沿岸部は定置網だらけ

知床クルーザー観光船ドルフィンのクルーザーに乗って、知床岬まで行ってきました。寒くて死ぬかと思った。前日は真夏日だったのに、わたし達が船に乗った日は雨で、知床半島は濃霧に包まれていました。野付半島に続き、それはそれで幻想的で良かったのですが、吹きっさらしのキャビンに座っているだけなので本当に寒かったのです。しかし、途中でお見かけした漁船の中には、ランニング姿のイケメン漁師!(写真[1]…顔はわかりませんが、後ろから二番目、腰掛けている漁師さんがランニングです) 極寒の中、ランニングでいるというただそれだけでイケメンのような気がしてくるから不思議です(笑)。

知床峠から眺めた北方領土(国後島)の姿を海上から改めて激写することも叶いました(写真[2])。もうあと30分も走れば、ソ連に拿捕されてしまうくらいの位置だそうな。コワッ。スイング写真は沖から知床半島を眺めた様子です。このときはまだ雲が多く、国後島の姿は見えていませんでした。

 

知床半島のウトロ側は毎年大量の鮭や鱒が上ってくる場所です。ヒグマたちにとっては冬眠前に胃袋を満たすための格好の餌場。そして漁師たちにとってはドル箱です。なので、半島の沿岸には定置網があちこちに張り巡らされていて(写真[3])、クルーズ船はそれらを避けながら進まねばなりません。言い換えると、大型船はなかなか沿岸まで近づけないということです。その点、知床クルーザー観光船ドルフィンはちょこっと小型で、その分、沿岸部への接近が少しお得意なのでした。で、なぜそんなに沿岸部に近づきたいかと言いますと、ヒグマの姿を拝むためです。

 

[1] 岩陰にやせ細った小熊 [2] 丘の上に親子 [3] ルシャ川で漁の真っ最中

まずは、岩の陰にいるやせ細った小熊を発見(写真[4])。ちなみにかなりの望遠カメラで目一杯よって撮ってコレです。コンデジだったら石ころくらいにしか見えないことでしょう。肉眼でも特定するのが難しかったです。カムイワッカの滝を過ぎて少しいったところにルシャ(アイヌ語で“浜へ降りていく道”という意味)というエリアがあり、ルシャ川に上ってくる鮭や鱒を狙ったヒグマが目撃されることの多い場所として知られています。で、確かにいました。小高い丘の上に親子(写真[5])と、ルシャ川の中でまさしく魚を狙っているヒグマ二頭(写真[6])。周辺にはエゾシカもわんさかいたのですが、ヒグマはこの季節の鮭鱒が美味であることを知っているので、エゾシカなんかには目もくれずに川を目指すのだそうです。カラスなんかも、熊の食べ残しを狙ってか、周囲に群がっていました。

野生のヒグマを拝めて満足満足。欲を言うなら、おりゃ~!っと、鮭を見事に仕留めているところを見たかった(贅沢笑)。