かなでるアート展

2012年07月10日(火) 18:40

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KANA DEL ‘ART BY KAORU AKAGAWA: Can you believe that the painting is completed by Japanese traditional calligraphy? “Wind and Thunder Gods” by Tawaraya Sotatsu consists of “North wind and the sun” in Aesop’s fables. Amazing art by a new generation.

赤川薫さんという“かなアーティスト”による“Kana del ‘Art展”というのが、ニッセイ・ライフプラザ丸の内にて開催されていました。7月6日(金)まで。そう、もう終わりました。終わってからの紹介でゴメンナサイ。

 

[1] 白黒の風神雷神図 [2] 寄ってビツクリ。書道です [3] 文章はイソップ物語

作品のひとつは、先日京都ひとり旅を強引に敢行した際に建仁寺で拝見した風神雷神図でした(写真[1])。風神のお顔にモリモリ寄ってみます(写真[2])。分かります? 仮名書道で描かれて(書かれて…と言うのが正しいかな?!)いるのです。すんごくないですか? 書道は書道で普通に素敵なアートなのに、そこに一捻り。そのアイデアというか、イノベーションに脱帽!という感じです。

で、このアートのお題を拝見して、ずっと私の中で燻っていた疑問がクリアになりました。お題は『時空を超えて~宗達とイソップの融合』です(写真[3])。イソップ物語の『北風と太陽』の文章を使って、風神と雷神を描いているってことですよね。ただ無闇に仮名文字を書き連ねるのはむしろ大変だろうけど、素材となる文章があれば構想もしやすい。なるほどー、と改めて感心です。

きっと、数年後の大河ドラマとかで、オリジナルの小説とかを使って題字を描く…みたいなのに採用される。予言なり。