2012年5月の読書記録
2012年06月13日(水) 19:50
本&映画の紹介5月は読みました。仕事で強いられたり、ひとり旅に行ったりしたおかげかな。それにしても一冊目のインパクトがスゴイな、我ながら(笑)。そういうわけで、ブログを書く気力がなくなるくらい仕事をしたので、読書記録にて終わり。
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4545ページ
ナイス数:32ナイス
鎌倉・流鏑馬神事の殺人 (文春文庫)
すごいなー、小笠原流の射手は三つの的を当たり前のようにすべて的中させるのか…。おまけに、練習を重ねれば(しかもかなり短期間)妻手側にも構え、狙いどおりに憎い相手を射殺すことができる。んなバカな(笑)と思うが、小説だから、とりあえず、2時間ドラマになったら見よう。もうなってたりしないよな?
読了日:05月01日 著者:西村 京太郎
事の次第 (小学館文庫)
期待が高かっただけに、残念感も高い。人々の人生がいろんな形で絡んでいくっていう視点と構成は悪くなかったのだが、なんと言っても終わり方に納得できない。「で?」みたいな…。この著者、波がある。
読了日:05月02日 著者:佐藤 正午
理由 (新潮文庫)
醜く哀れな人たちがたたみ掛けるように次々と登場し、やるせなくなる。でも、賢明に生きようとする人が時折あらわれて、ほっとさせてくれる。わたし達の住む世界を鏡に映すとまさにこんな感じなんだろうなーと思い、怖いやら悲しいやら。バブルの後遺症ですね、ホント。
読了日:05月05日 著者:宮部 みゆき
文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)
邪悪な人たちの根幹は、彼らの言動にみられる悪そのものではなく、自らの罪悪を認めることを拒否するところにある。自分の罪悪感と自分の意志とが衝突したとき、勝つのは自分の意志のほうだっていうから質が悪い。邪悪な人たちは自分自身が苦しむ代わりに、他人を苦しめる。その矛先は子どもに向けられやすい。弱者へと…。邪悪な人たちに立ち向かう勇気は持てそうにない。せめて自分が邪悪の方向へ進むことのないよう自らを律していこう。
読了日:05月08日 著者:M・スコット・ペック
「すみません」の国 (日経プレミアシリーズ) (日経プレミアシリーズ 157)
日本人のこういう素性がよろしくないとか、それをこう批判する人がいるがそれにはこういう見方が欠けているとか、全般的にいろいろと否定し続ける展開で、最終的に何が言いたいのかよく分からなかった(笑)。唯一わかったことは著者が東洋先生を尊敬しているらしきことかな。
読了日:05月11日 著者:榎本 博明
マーケターの知らない「95%」 消費者の「買いたい!」を作り出す実践脳科学
マーケティング業界で最近はやり気味らしき脳波計測を使った調査手法の紹介が軸です。これまで「たぶんこういうことかな~」と思ったり、思われたりしてきたことに“脳波”が科学的根拠を添えてくれたという感じで、本書の中でもの凄い新発見が語られたりはしていません。営業本だから仕方ない。でも、女性脳や母親脳や高齢者脳に対するアプローチ方法とか単純に参考になります。こういう科学的根拠があるっていう事実を語りたいときの参照本にしよー。
読了日:05月14日 著者:A・K・プラディープ,A. K. Pradeep
住まいの解剖図鑑
まず言っておこう。家を建てる予定はありません。しかし、本書に登場する図解や間取りに心引かれてしまいました。そしてとても勉強になりました。いつかこれを参考に家造りを考えられるよう、貯金に精を出したいと思います。
読了日:05月15日 著者:増田 奏
インサイト
ヒトはそんなに論理的に生きられてるワケじゃない。アタマで考えるよりココロにグッと来たかどうかが決め手になる。だから、どうやってココロに響かせるかがカギであり、そのためには、どんなところを、どうやって観て、考えるべきか…という話がかなり分かりやすく綴られています。なかなかの良書でした。
読了日:05月20日 著者:桶谷 功
銀行員のキミョーな世界 – なぜ行内事情を押しつけるのか? (中公新書ラクレ)
そうか、銀行を就職先の候補として考えている若者をターゲットにした本だったのか。今さらそんな転職あり得ない(というか、銀行に中途で潜り込むことがそもそもあり得ない)ので私は読者の範疇に入っていない。でもまー、結構たいへんな職場だということは分かった。いやしかし、大きい会社は何系でも似たり寄ったりなのではないだろうか…とも思った。著者がいちばん「銀行員は特別」と思っているのかもねー。
読了日:05月22日 著者:津田 倫男
殺人鬼フジコの衝動 限定版 【徳間文庫】
普通にありそうな事件に見えるからキモチ悪い。虐待、宗教、保険金…と、終わってみればよくある伏線ばかりだった。思い切ってすべてを盛り込むとこんなにグロテスクな物語になるのか~と、ある意味で感心しました。「私は、フジコ」も読んでしまったから、とりあえず次作が出たら読んでしまいそうだな、と今のところは思っている。
読了日:05月23日 著者:真梨幸子
働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)
社会性昆虫とその進化の研究から見えてきた事実をビジネスシーンに照らして云々…という展開をなぜか勝手に想像していましたが、普通にアリの生態と進化の話だった(笑)。直近の未来の効率ではなく、遠い未来の存続可能性を上げるために、働きたいし、働けるけど、働かないアリがその社会には必要なのだ!という著者の仮説で締めくくり。地道な研究、お疲れ様です。
読了日:05月25日 著者:長谷川 英祐
タニタとつくる美人の習慣
今さら“美人”を目指そうとは思わないが(笑)、仕事の絡みで必要に迫られ読んでみた。高校生くらいの頃から“痩せてる”ことが美人の条件みたいにすり込まれますよね、確かに。昔も今も、とにかく食べることを諦めるダイエット方法が次から次へと流行るけど、それに踊らされる女子は大変。その点、本書は“健康的な”美人の創造を提唱してくれるので悪くないです。とりあえず、近々タニタ食堂へ行こう。
読了日:05月26日 著者:株式会社タニタ,細川 モモ
長い腕 (角川文庫)
2004年の作品か…。IT業界を代表して主人公が要所要所でITの解説をしてくれているけど、既に話が古い感が否めない。テクノロジーの進化のスピードはスゴイね。あちこちで起きた色んな“事故”を歪んだ屋敷に幽閉されていた兄ちゃんとそこでの同居を余儀なくされて狂っちゃった姉ちゃんの誘導によるものだ…という終わり方だった(と理解している)が、細かいところで少しずつ腑に落ちなかったりする。ヒーロー石丸のヒーローっぷりも消化不良(笑)。
読了日:05月28日 著者:川崎 草志
ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ (新潮新書)
仕事絡みでスピード読破。最近何が流行っていて、その裏にはかくかくしかじかの時代背景や事情や思惑があって、どんなニッチ(隙間)にどうやって切り込んでいけばヒットの可能性が広がるのか、といった辺りをサクサクッと教えてくれます。『ポイントはむしろ、「自分たちが良かれと思ってやっていることに、違う評価をする人もいるだろう」ということを、送り手が想像しているかどうかです。』深イイ言葉。長いけど、まんま引用。
読了日:05月29日 著者:子安 大輔
おやじダイエット部の奇跡 「糖質制限」で平均22kg減を叩き出した中年男たちの物語
命のために本気の減量をした男たちの物語。そうか、うちの旦那がやっているのは“糖質制限ダイエット”だったのか…。かなり緩い制限しかしてないみたいだけど、確かに痩せたから、このダイエットは本物だし、無理がないと思う。我慢もするけど、我慢ばかりじゃなくて良い。それがイイ。巻末の[食品別糖質一覧表]がなにげにすごくイイ気がする。これを持ち歩いているおやじに会ってみたい(笑)。
読了日:05月30日 著者:桐山 秀樹