伊藤園のミシン目

2012年03月30日(金) 17:41

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話

EASY SKIN OFF: A beverage company, ITOEN, introduced 2 big dots into the line of perforation to make it easier to be cut off. Looks similar idea with the sheet of stamps with uneven cutoff points. I checked it if it works, and it really does. Good job of ITOEN’s.

喉が怪しい…と思い始めてから、狂ったように水分を取って予防線を張ってみたけど間に合わなかった。年度末の嵐の中で風邪を引いてしまったのです。しかし転んでもただでは起きないタイプの私は、狂ったように水分を取りながらネタを発見したので今日はそのご紹介。

ペットボトルをゴミに出すとき、フィルムを剥がして分別しますよね。そのフィルムを剥がすって作業を少しでも実行しやすくして、分別に協力してもらおうと飲料各社、工夫をしているのは皆さんもお気づきのことかと。点線が入っているのは、もはや当たり前です。昔はこの点線もなかったし、1本だけだった時代もありましたよね。それを写真[1]のように2本にすることで、随分と剥がしやすくなったと思うのですが、それでも案外うまく切り取れなくて…ということも多かった。

 

[1] KIRINのミシン目。コレ普通 [2] 伊藤園のミシン目。ちと違う [3] 確かにはがしやすくなりました

そこで伊藤園です。はがし始めのちょこっと下のところの点線の一部が、デッカイ円になっています(写真[2])。そして “はがしやすくなりました”と宣言しちゃってる。

先日紹介した、切手シートの地味すぎる進化に通じるものがあるなー。

で、本当に剥がしやすくなったのかどうかという検証をしてみたら、ホントでした。ボトルの形状と点線の配置なんかも絶妙に作用し合っているのだと思いますが、一旦大きな円のところで一呼吸置いてから下方に向かって引っ張ると、スルスルスル~っと難なく剥がせました(写真[3])。これなら“はがしやすくなりました”と書くことを許そう(笑)。