杖の色の意味
2012年01月24日(火) 13:53
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 香川, サインやUIの話, モノ+コトの話MEANING OF THE COLOR: We climbed up the 785 steps to pray for our health at Kotohira shrine. We refused to borrow a stick which was offered at a souvenior shop at the bottom of the steps. The shop offers a stick, because they expect the tourists to come back to the shop to give the stick back, and to do some shopping! Great marketing strategy. And the colored lines on each stick seem to be used to identify which stick is which shop’s.
香川県を訪れた際に、金刀比羅宮の785段の階段を上りました。日頃の走り込みの成果もあって余裕でした!と言いたいところですが、やっぱ後半は膝がガクガクしたりなんかして辛かったー。下のお土産屋さんで「貸してあげるから持っていきなさい」と言われた杖、あったら助かったのかな? 杖なんてついたことがないから、それでどのくらい楽になるのか想像できません。
下っている最中、地元の人の言いつけを聞き、杖をつきながら上ってくる人たちと幾度となくすれ違いました。で、気づいたのですが、杖に色んな線が入っています。写真[1]のオジサマ達が持っている杖には赤い四本線。写真[2]のオジサマの杖には赤と白が一本ずつの二本線。そして写真[3]のオジサマとオバサマのカップルは先端が水色になった杖をついていらっしゃいます。
なるほどね~。下のお土産屋さんが杖を貸してくれるのは、杖を返すために帰りにお店へ寄ってもらえると期待するからです。考えてます。でも、きちんと返しにきてくれず、その辺に放り投げて帰ってしまう観光客もいるかもしれません。あるいは悪意がなくても、どこで借りたのかを忘れてしまって返しに行けず終いという人も出てくるに違いありません。土産物屋へ足を向かわせるためのマーケティング戦略として導入した杖が、どんどん減ってしまって無駄なコストになるのは避けたい。そこでどうするか…。どの杖が、どのお店のモノかが分かれば、その辺に放置されてしまったり、他店に間違えて返却されたものを簡単に回収できますもんねー。ホント、考えられています。こういう知恵が、いつ、どうやって生み出され、どのように定着してきたのかとか興味深い。歴史のある参道だから、杖の歴史も長そうです。