絵心の求められるワークショップ
2011年09月28日(水) 09:55
UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, イベントの話, ボルダー, モノ+コトの話, リサーチャーの知恵袋GREATEST CHALLENGE FOR THIS YEAR: Joined a workshop regarding “experience mapping.” Because I have no talent for painting or drawing, it turned out to be really hard to participate in the workshop which requested me to draw. But, I suddenly realized that I should try to draw a chart instead of a picture. That’s how I survived that stifling experience, and learned some basic experience maps.
わたし、絵心がありません。それなのに絵を描くことを強いられるワークショップに勇気を出して参加してみました。今年いちばんのチャレンジだったかもしれない。
EPICのワークショップのお話です。『More meaningful mapping: The how and why of diagraming experiences』と題されたワークショップに参加してきました(写真[1])。
最近、エスノグラファーもどきの仕事を依頼されるケースが増えてきていて、少し毛色の違うデータをフィールドで集めてきた後にどうやって報告書をまとめようか…と頭を抱えることがしばしばなのです。だから、Experience Map(エクスペリエンスマップ)なるものの基本とその描き方、使い方をざっくり教えてくれるというワークショップに参加して、ベースを固めようという作戦でした。
で、大変だった…。覚悟のうえでの参加とは言え、やっぱり大変でした。英語でディスカッションに参加するってのは、まぁ想像の範囲内で大変だったのですが、物心着いた頃から苦手意識を払拭できずにきた絵を描くという行為が本当にとにかく苦痛でした。「下手絵は恥ずかしい…」とつい思ってしまうのです。上手に描く必要なんて全然ないのに、上手に描こうとしてしまうところにそもそもの問題がある。自分の頭の中を整理するためのMapping(マッピング)なんだから本当に下手っぴでなんの問題もないのに(仕事だと、これがそのまま提出物になったりするから上手に描く必要が生じますけどね…)、ついつい上手に上手にと考えてしまう。それにばかり意識が向くものだから、最初に描いたJourney Map(ジャーニーマップ:始点から終点へと向かうターゲットの“旅”を描くマップ)はぜんぜんJourneyになってないし…。しかし、Sequence Map(シークエンスマップ:物事の“連なり”を表すマップ。始点と終点は必ずしもなくて良い)の実習をしたときに、完全にお手上げな絵を要求され、ふと気がつきました。絵を描こうとせずに図を描こうとすればまだ行ける…と。実習最後はProcess Map(プロセスマップ:シークエンスマップに複数の視点を追加してエクスペリエンスの全体像を描くマップ)をグループで1つ仕上げるってことになり、絵の呪いから解放(“逃げた”と言ったほうが正確です。他の人に描いてもらいました。それが写真[2])。
最後にわたしが描いたマップをババーンと披露したいところですが、やっぱダメ。そこまでの勇気は持てない。代わりに、同じグループだった人たちが机上に並べたラップトップが全部Macだった(4台!)という興味深い写真をどうぞ(写真[3])。