Good Design Expo 2011

2011年08月30日(火) 18:32

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, イベントの話

GOOD DESIGN EXPO 2011: We enjoyed the annual “Good Design Expo” on Sunday. As usual, there were so many fascinating designs, but the event seemed to be influenced by the disaster in Tohoku region on March 11, as I found lots of small products, like portable battery chargers and electric torches. “Area Aid Design Project” is another special trial to promote various designs from the devastated areas. The last photo is the best design we chose, a cellular shade which allows us to open it from the top, named “Top Open System.”

今年も行ってきましたGood Design Expo(グッドデザインエキスポ)へ。
ざっと概観した感じの今年の特徴は…

 

・震災の影響を受けてニーズの高まっているであろう小物の紹介が多かったこと
・”住宅”のカテゴリーの展示がやたらと多かったこと
・昨年はなりを潜めていたSamsung(サムソン)の電化製品が大量復活していたこと

 

[1] シンボルのGood Globe [2] 東北を応援するプロジェクト [3] 今年のお気に入り

会場の中央には、シンボルアイコンであるGOOD GLOBEが輝いていました(写真[1])。約14,000個のLED球が、屋外にある太陽光発電パネルで発電されたわずか890Wの電力で点灯しています。会場の雰囲気と展示の特徴から、なかなか天井には目が行きにくいのですが、今年は足を止めて眺めている人とか、写真を撮っている人とか、たくさん見かけました。シンボルとしての役割を果たした感じです。

震災復興の一環として公益財団法人日本デザイン振興会が主導する 東北・茨城デザインプロモーション(写真[2])の展示もなかなか見応えがありました。地震と津波により甚大な被害を受けた地域でモノ作りに勤しむ人たちを応援するPR展示です。Good Design Expoを皮切りに国内外の展示会・見本市に出展していくそうです。今回見逃してしまった人は、Webサイトで今後のスケジュールを確認して足を運んでみてください。

写真[3]は、今年の展示でいちばんグッときたキューセント株式会社の”トップ・オープン・システム”です。平たく言えばポリエステル素材で作られたブラインドです。でもいちばんの特徴はその名の通り、トップをオープンできること。通常のブラインドは上部を固定して、下に垂らす作りですよね。開けたいときは、下から上へ向かって引っ張り上げる感じ。上部を開けることはできません。太陽光が必ず上から差し込むため、ブラインドが作られた当初は、むしろ上側を開けて太陽光や空を楽しみ、下方を目隠ししてベランダの柵や通りを行く人の姿をシャットアウトしたい!なんてニーズは考えられなかったのかもしれません。でも、このトップ・オープン・システムなら、私のそんなニーズを叶えてくれます。展示されていたものはコードレスタイプで、仕組みは皆目見当もつかないけれど、上端と下端の中央にあるレバーをただ優しく上げたり下げたりするだけで、ものすごく滑らかにシェードを昇降できました。すごーい。めっちゃ高そうだけどな…、欲しい。ベランダの窓、全面にぶら下げるとなると、高いだろうな…。 速攻購入したい方は取扱店へ急げ。