ハイアットの照明スイッチ

2011年04月09日(土) 15:37

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先日、華麗にスルーした ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ の客室の照明スイッチの話です。

 

[1] エントランス照明スイッチ [2] その他は一箇所にまとまって [3] トイレは明るさ調整できます

掃除のおばちゃんとの楽々コミュニケーションシステムの操作部と並んで、上がり口の脇の壁には、エントランスの電気を付けたり、消したりするためのボタンがありました(写真[1]/右側のラベルもなんも付いていない透明のボタン)。スイッチにラベルがないのは、まぁ普通だし、上がり口のすぐ脇にあるわけだし、一個だけだし、エントランスの照明スイッチだということは労せず分かります。

部屋のあっちこっちにある照明のスイッチは一箇所にまとまっていました(写真[2])。今度はラベル付き。よく使うと思われる室内灯とダウンライトというのが大きめのスイッチになっていてちょい便利です。でもダウンライトって何?って感じ? 実際に点灯させて確認したけど、どこの照明のことだったのか失念しました。各自、行って確認してください(笑)。

ここまでは普通に分かりにくい室内照明のスイッチの話でした。一箇所にまとまっているだけ良しとしましょう。欧米のホテルへ行くと、あちこちに照明が置かれてはいるものの、ONにするにはそれぞれの照明のところまで足を運ばなければならないのが普通で、暗いのが嫌だからってありったけの照明をONにすると、寝るときに全部OFFにして回らなければならなくて非常に面倒だったりします。向こうの人たちは、あまり部屋を明るくしないんだよね、基本的に、たぶん。だから、日本人みたいに全部のライトをONにするようなことはほとんどないのだと思う。とすると、スイッチを一箇所にまとめる必要性も感じないのだろー。

ハイアットの客室で、最高潮に分かりにくかったのはトイレの照明のスイッチでした(写真[3])。上にある“on/off”とラベルの付いたボタンは、そのものズバリ、照明をONにしたり、OFFにしたりするためのボタンです。ONのときはボタンもライトオンになるみたいな素敵仕様ではないので、電気が付いているか、消えているかは、トイレのドアを開けて確認しないと分かりません。そして、下にある変なマークの付いたボタンが謎ですね。マークが“上下”を表しているように見えるので、明るさを調整するためのボタンのように推測されます。照明をONにした状態で、この変なマークボタンを押すと、確かに照明が少し暗くなりました。もう一回、押すと、さらに暗くなりました。そしてさらにもう一回押すと、消えました。でもう一回押すと一番明るい状態になりました。その繰り返し。上方向の矢印も描かれているので、段階的に明るくすることもできるのかなーと思ったら、段階的な調整は暗くする方向にしか機能しないようでした。はて、そんなわずか2段階の明るさ調整、しかも暗くする方向のみの調整機能、必要でしょうか? やっぱり、明るすぎることを嫌う欧米人のために、照明を抑えられるようにってことかな? 照明OFFの状態で変なマークボタンを押すと、どうなるんだっけな? 検証し忘れた? 思い出せないだけか…? もう一回、行かないと…(笑)。

とにもかくにも、こういうハードな部分は、採用してから使いにくいとか、分かりにくいとかなってもなかなか改善できないから難しいですね。テプラで余計な説明を張るなんてことしたら、せっかくのすっきりデザインが台無しになってしまうし。それよりは、サービスのほうで頑張って、顧客満足を上げるのが賢いし、ハイアットはそこのところはよく分かっているようだから、さんざん書きましたが、やっぱりハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパはオススメってことでイイです。